「レーシングカー風」なんて生ぬるい! 「公道を走っていいんか?」レベルの「ガチすぎる」スポーツカー4選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■「レーシングカー風」ではなく「レーシングカー」と呼ぶに相応しいクルマをピックアップ

■日本車でも「レーシングカー」と呼ぶに相応しいモデルが存在している

■市販車なので一般公道も走行可能となっている

「レーシングカー」と呼ぶに相応しいクルマを探してみた

 スポーツカーの記事を読んでいると、よく出てくるのが「まるでレーシングカー」という表現。パワフルな加速フィールや、4つのタイヤが路面に食いつく感覚、あるいは官能的なエンジンサウンドを指して、そう言っていることが多いように感じますが、なかには安易にそんな表現を使ってレーシングカーに失礼では? と思うクルマもちらほら。本当にレーシングカーっぽいクルマとは、ただただ速く走るためだけに無駄なモノを削ぎ落とし、快適性を犠牲にしてもそれで当然と思えるくらいの走りが堪能できるクルマのこと。今回はそんな、本当にレーシングカーと言ってもいいクルマたちを紹介したいと思います。

 まずは、もはや公道を走るフォーミュラマシンと言っても過言ではない、ケーターハム・スーパーセブン。小さなホイールアーチがついているだけで、ほぼオープンホイールと言ってもいい4輪は、人がふたり乗るためだけの最小限のスペースとなるキャビンと、細長いエンジンフードを支えているという、英国の古典的なライトウエイトスポーツを現代まで受け継いでいます。

 スーパーセブンはもともと、オーナーが自分で組み立ててレースに参戦するためのキットカーでした。現在、日本ではスズキ製の軽自動車用ターボエンジンを搭載したセブン170Sと、2リッターエンジンを搭載した480Sがありますが、170Sが軽エンジンだからと舐めてかかるとびっくり仰天。車両重量がわずか440kgしかなく、その加速フィールは爆発的です。フロントスクリーンも最小限しかないので、走っていると小石などがビシビシ飛んできて、トラックの後ろを走ると下に潜ってしまえそうなくらい低い視界は、かなり非日常体験になると思います。

 2台目は、見るからにレーシングカーそのもののエクステリアをしていて、走ってもやっぱり「これはレーシングカーだね」と思えるのが、ロータス・エキシージ。軽量ボディに3.5リッターのV6スーパーチャージャーエンジンを搭載し、吹っ飛んでいくような発進加速はゾクゾクするほど。ミッドシップレイアウトなので、ヒラリヒラリと舞うようなコーナリングが楽しめる反面、ちょっとでもバランスを崩せばスピンしそうな危うさもまた、レーシングカーを操る感覚そのもの。

 キャビンはタイトで、ちょっと大柄な男性がふたり乗ったらギュウギュウになってしまうし、荷物を置くスペースもほとんど確保されておらず、快適性を犠牲にしてでも走りを追求したモデルとなっています。残念ながらエキシージは2021年で生産終了となってしまい、新世代モデルのエミーラが登場しましたが、果たしてエミーラのレーシングカーっぽさはどれくらいなのか、そちらも注目です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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