この記事をまとめると
■カーエアコンはメンテナンスをすることによって効率が上がる
■猛暑のストレスは相当なため、夏の終わりにはとくにチェックが重要
■今回は5つのメンテナンス項目を挙げて解説する
ガス圧や量は適正に保つのが基本
毎年猛暑だし、秋になってもズルズルと暑い日が続く、というのは皆さん実感しているところだろう。熱中症や消耗を防ぐ意味でも、クルマでの移動というのは有効な手段だ。その際に、活用されるのがエアコンで、基本的には1年中つけっぱなしだろう。そうなると負担は大きいし、猛暑によるストレスも相当なもの。今回はメンテナンス的な意味合いも含めて、カーエアコンの効率を上げる方法を考えてみた。
ガス圧
最近のクルマはエアコンガスが目に見えて抜けることないが、それでも少しずつ減ってくる。10年落ちの中古車で、点検してみると少し減っていることがある。潤滑にも関わってくるし、内部の作動にも関わるガス圧や量は適正に保つのが基本だ。
添加剤
エアコンガスの添加剤は内部の作動抵抗を減らすのに有効。最近のコンプレッサーは作動抵抗が少ないとはいえ、入れると効果が体感できることもある。最新のガスであるR-1234yfにも対応したアイテムが出てきているので、自分のクルマのフロンのタイプを確認して選ぶようにしたい。
エアコンフィルター
ポーレンフィルターとも呼ばれるのが、エアコン用のフィルター。車種にもよるが、グローブボックスの奥に入っていてDIYでも点検と交換が可能だ。予想以上に汚れは溜まり、そうなると風の流れが悪くなるのは当然。安いものなので、定期的に交換したい。フィルターを外した際は、手を入れてフィルターが収まっている部分の周囲を拭いてやるといいだろう。
エアコン内部クリーニング
エアコンの内部はガスが循環していて、そのガスには潤滑用のオイルも含まれている。長く使っているとこれらがヘタリ、効率が落ちるとされる。専用の機器をつないで一旦抜き取り、新しいガスに入れ替えるサービスがあるので試してみるのもいいだろう。クルマによっては効果覿面。
コンデンサー洗浄
自動車用と家庭用ともに仕組みは同じ。室外機に当たるのが、ラジエーターの前に付いているコンデンサーで、形はラジエーターと同じ。ここで圧縮されて熱くなったガスを冷やしているのだが、走行風がダイレクトかつ常に当たるので、汚れが溜まりやすいし、虫の死骸が付いたりすることも。そうなると当然冷却性は損なわれる。洗車時に水で流してやるといいのだが、強く当てるとアルミのフィンが曲がるので、遠くから優しくかけるようにする。
エアコンのメンテは夏の前と後に行って、疲れを取り除いたり、準備をしてやるのがベストだ。スイッチを入れれば冷たい風が普通に出てくるので油断しがちだが、効率を考えると手をかけてやりたい。