この記事をまとめると
■地味だの不要だの言われていながらも1度使うと手放せないほど便利な装備を紹介
■便利なだけでなく、ドライバーの疲労軽減などに役立つ装備も多い
■最近スマートフォンと連携した機能もかなり増えてきている
使ってみると手放せないドライバーお助け装備たち
日々進化していくクルマの技術。今まではドライバーが自分で行っていた操作を、クルマが代わりにやってくれるような技術も増えてきて、説明を聞いても「そんなの必要ある?」と疑問に思ってしまうこともありますよね。でも、実際に使ってみると「あら、ちょっと便利かも」と感じ、使っているうちにいつの間にか、それがないとダメな体になっていることも多いものです。今回はそんな、説明を聞いてもあまり魅力を感じないけど、実際に使ってみたら手放せなくなる技術をご紹介したいと思います。
ひとつめは、すでに軽自動車にも装着することができるまでに普及してきたバックカメラ。メーカーによってはアウラウンドビューモニターやパノラマモニターといった名称を使っているところもありますが、シフトレバーを「R」に入れるとナビ画面に後方や側方、自分の車両を真上から俯瞰して見た画像などが表示され、死角をなくして安全確認がしやすくなるという技術です。インパネにカメラマークのスイッチがあれば、それを押して好きな時にカメラ画像を見られる車種もあります。
それまで、バックで駐車などをする際には、サイドミラーを調整して後方がよく見えるようにしたり、ドアを開けて大きく乗り出して後方確認をしたり、人それそれのやり方でなるべく死角がなくなるように運転していたものですが、それでも人の目では限界があり、どうしても見えない場所がゼロにはなりませんでした。でもこのバックカメラがあれば、後方はもちろん、クルマのすぐ周辺をぐるりと一周、目で見て確認できるようになるわけです。これで、低い花壇の柵にぶつけたり、縁石にガリっとホイールを当てたりする悲しいミスもほとんどなくなりました。一度使うと、その安心感に感動し、何度か使うともうバックカメラのないクルマで車庫入れするのが不安になってくるほど。
また、もうひとつのメリットが、タイヤの向きを表示してくれるクルマもあるので、ハンドルをどっちに回せばいいのかが一目瞭然になるというところ。タイヤ止めまでの距離も掴みやすいので、ボーンと跳ね返ることもなくなります。
ふたつめは、高速道路などで車線変更をする際に、ドライバーから見えにくい死角にいる他車の存在を検知して、警告灯などで教えてくれるブラインドスポットモニター。サイドミラーの端っこや、インパネの両端などに小さなライトが装備されていて、隣の車線にいる車両やバイクを検知するとオレンジ色などに点灯します。車種によっては、点灯している間にウインカーを出すとピピッと音で知らせてくれたり、それでもハンドルを切ろうとすると押し戻してくれる技術を採用している車両もあります。
これも、説明を聞いただけでは「自分で見るのが一番確実でしょ」と思う人もいるかもしれませんが、暗いところや雨の日、西日が強い場所などでは、人間の目では見逃してしまうこともゼロではありません。そんな時に、警告灯が点灯していると「あ、隣に車両がいるんだな」とわかるので、とても安心なのです。また、他車を追い越そうとする際に、その他車のサイドミラーにブラインドスポットモニターの警告灯が点灯していると、「ちゃんとこちらの存在をわかってくれてるんだな」という確認にもなるので、双方が安心できる機能だと思います。