この記事をまとめると
■道路上での動物の死亡事故が増えている
■クルマで動物に衝突してしまった際、保険を使用することはできるのだろうか?
■ペット、野生動物によって対応が異なる
路上で動物に遭遇するケースは珍しくない
交通事故というのはなにも人間や車両が相手とは限らない。最近増えているのが動物だ。郊外にドライブに行った際に見かけたことがある人もいるかもしれないが、サルやシカ、イノシシも珍しくないという状況。もちろん地域差にもあるが、高速道路でのデータを見ると、道路上での動物の死亡事故は年間約5万件で、2000年に入ったばかりでは約3万6000件なので、かなり増えている。
また、北海道でのシカの事故は令和3年度で4009件で、調査を開始した平成16年度と比べると3.4倍という急激な増加を見せている。理由はよく言われるように、温暖化や開発で山に食べ物がなくなって、里に降りてきているからなど。道路は人間様の都合で作ったものなので、被害が多いというのは、動物にとって受難だろう。
上記はデータが取れる範囲での話だが、田舎暮らしを始めた知り合いに聞くと、「動物を見るのは珍しくもなんともないし、たまに事故になっている」で、「とくにシカやイノシシに当たるとクルマがかなり大きく破損する」という。場合によっては全損になって、乗っている人にも被害が及ぶことも。「夜はとくに注意が必要で、走らないほうがいい」というほどだ。