この記事をまとめると
■ステランティスジャパンからシトロエンC5 Xが登場
■発売日は2022年10月1日(土)
■価格は484万円から636万円(税込み)
ディテールに込められたブランドモチーフに注目!
2022年8月29日(月)、ステランティスジャパンは、シトロエンC5 Xを発表。10月1日(土)より、全国のディーラーで発売される。
メディア向けに行われた発表会にて、シトロエンプロダクトマネージャーの水谷昌弘さんは「C5はシトロエンのトップレベルであること、Xはセダン、ステーションワゴン、SUVの要素をクロスオーバーさせた独創のスタイリングであることを表している」と説明した。
ボディサイズはDセグメントに該当する、全長4805mm、全幅1865mm、全高1490mm。
では、詳細を見ていこう。
シトロエンC5 Xのエクステリア
フロントフェイスはC4に通じるV字シェイプのライティングシグニチャーが特徴。ボトムのクローム処理によって風格のある佇まいとなっている。
ボンネットとボディサイドに刻まれたキャラクターラインが印象的だ。
ルーフに沿って流れるクロームラインがアクセントとなっている。
リヤには大型のスポイラーの上下に備えたテールゲート、サイドにまで大胆に回り込むコンビネーションランプを採用。
また大型ホイールとブラックホイールアーチが足もとを引き締める。
ボディカラーは、グリ アマゾニトゥ(グリーン系)、プラン ナクレ(ホワイト系)、ノアール ペルラネラ(ブラック系)、ブルー マグネティック(ブルー系)の全4色。
シトロエンC5 Xのインテリア
水平基調にデザインされたダッシュボードと、フロントドアまで回り込ませたウッド調のデコラティブパネルがゆとりある空間を演出。さらに室内に開放感をもたらすためにリヤクォーターにもウインドウを設け、360度のガラスエリアを実現した。
グレード「SHINE PACK」にはサンシェード付きのスライディングガラスサンルーフを装備。
シートにはシトロエン独自のアドバンストコンフォートシートを採用。ベースに低反発効果のある高密度ウレタンを使用し、表層部に15mmの厚さで柔らかいスポンジを挟む手法を用いている。高密度で厚みのある構造が生み出す姿勢保持性とコンフォート性能は、長時間の移動でもリラックスでき、リビングでくつろいでいるかのような快適な乗り心地を実現しているという。
フロントシートには空気圧で腰部をサポートするマルチポイントランバーサポート付きの電動シート(前後/高さ/バックレスト角度調整)に加え、シートヒーターとベンチレーションを装備。さらに運転席には乗車時にシートを自動的に後退させ、スムースな乗車をサポートするウェルカムファンクションも搭載している。
ラゲッジはフラットなフロア、側面、低めで広い開口部などにより、通常時で545リットル、リヤシートを倒すと最大1640リットルの積載量を実現。ワイドに設計されたテールゲートにより、荷物が積み込みやすくなっている。またリヤバンパーの下で足をかざすと、ゲートが自動開閉するハンズフリー電動テールゲートを装備。
なお、クルマのカラー&マテリアルは日本人デザイナーの柳沢知恵さんが担当している。
新しいブランドアイコンをカラー&マテリアルで表現することがひとつの目標であったという柳沢知恵さん。
さまざまなパターンを構想し、そのなかから5つアイディアが採用となった。
まずひとつめがシートのステッチ。シトロエンのロゴ、ダブルシェブロンの集合体が一筆書きで表現されている。シート上部に入れることで、シトロエンの水平基調のインテリアの魅力を際立たせた。
ふたつ目がダッシュボードのシボ。プラスチックの表面は耐久性を増したり、キズが目立たなくするために必ず何かしらの加工が必要だが、それに加えてC5 Xでは質感の向上に成功している。
3つ目がパーフォレーションと呼ばれる空調用シートの穴。穴の大きさのよってダブルシェブロンの柄が表現されている。
4つ目がシートのステッチの下のアクセント。厚めにプリントされていて、触ると凹凸を感じることができる。日本の伝統工芸である印伝を思わせるような質感だ。
5つ目がドアの木目のパネル。木目調の柄の上にさらに幾何学模様が入っている。2016年のパリモーターショーで発表された、CXperience Conceptからインスピレーションを得たという。
シトロエンC5 Xの先進・安全機能
全モデルに最新のセーフティ&ドライバーアシストを採用。リヤバンパーにはレーダーを配備し、従来のソナーからの置き換えにより検知範囲を最大75mmにまで拡大した。またブラインドスポットモニターシステム、リアクロストラフィックアラートなどの新機能を備える。
ダッシュボードの中央上部には、ワイドな高精密の12インチタッチスクリーンを備え、指先での直感的な操作を可能にした。
コネクテッドナビゲーションシステムを標準装備し、リアルタイム交通情報を活用したルート検索および案内が可能。さらに音声認識システムを搭載。またミラースクリーン機能により、Apple CarPlay/Android Autoともシームレスにつなぐことが可能だ。
また、運転に必要な情報をフロントウインドウに投影するエクステンデット ヘッドアップディスプレイを初採用。車速やナビゲーションのルート、標識、ドライバーアシスト機能の作動などを、約4.5m先の路面上に浮かび上がるかのように、バーチャル感覚で表示する。
シトロエンC5 Xの走り
パワートレインはガソリン仕様とプラグインハイブリッド仕様を用意。
1.6リッター4気筒ガソリンターボエンジンは、最高出力180馬力、最大トルク360Nmを発揮。
プラグインハイブリッドは最高出力225馬力、最大トルク360Nm。燃費は17.3km/L(WLTCモード)、EV航続距離は65kmだ。
また“魔法の絨毯”と形容されるシトロエン独自のハイドロニューマチックサスペンションだが、その流れをくむ最新システム、プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)を標準装備。ショックアブソーバー内にセカンダリーダンパーを組み込むことで、従来のシステムでは吸収しきれなかったショックを抑制し、フラットライドを実現している。
プラグインハイブリッドモデルにはこのシステムをさらに進化させ、4つの走行モードに応じてダンパー内の油圧をコントロールするアドバンスドコンフォート アクティブサスペンションを初採用。
シトロエンC5 Xの価格
価格は「C5 X SHINE」が484万円、「C5 X SHINE PACK」が530万円、「C5 X PLUG-IN HYBRID」が636万円(税込み)となっている。