【試乗】7人乗りSUVのEVがメルセデス・ベンツから登場! EQBは日本にピッタリの使えるモデルだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■メルセデス・ベンツのBEVシリーズ第3弾となるEQBに試乗した

■基本的なフォルムはGLBと同じだが、ところどころにEQB専用のディテールを採用する

■FWDの250と4WDの350 4マチックがありその価格差は82万円

フォルムは大人気のGLBをほぼそのままにEV化

 メルセデス・ベンツが放つBEV(バッテリー電気自動車)シリーズの第3弾がEQBだ。ルックスを見てもらえば分かるように、3列シートで7人が乗れるクロスオーバーSUVの「GLB」をベースにしている。基本的なフォルムは変わっていない。

 だが、ブラックグリルパネルと一体になったフルLEDヘッドライトやデザインを変えたバンパーなど、専用のフロントマスクを与えた。

 リヤビューも、ライトストリップとつなげたLEDリヤコンビネーションランプを採用するなど、明確な差別化を図っている。

 ボディサイズは全長4685mm、全幅1835mmと、全高は1705mmだ。RAV4やフォレスターとほとんど変わらない大きさで、見切りもいいから日本の道路でも取りまわししやすい。しかも2830mmのロングホイールベースを生かし、3列シートとしたからミニバン的に使うこともできる。3列目の対応身長は165cm以下だが、いざというときは最大7名が乗れ、重宝するだろう。

 日本に導入されるのは、フロントに永久磁石同期モーターを搭載し、前輪を駆動する2WDの「EQB 250」とフロントに誘導モーターを、リヤには同期モーターを搭載して4輪を駆動する「EQB 350 4マチック」の2タイプだ。2グレード構成だが、精悍なルックスに変身させ、スポーツサスペンションや20インチタイヤなどを装備するAMGラインパッケージ(58万円)も用意されている。

 EQB 250がフロントに搭載する新設計の同期モーターの最高出力は140kW(190馬力)/3550-11130rpmだ。最大トルクは385Nm(39.2kg-m)/0-3550rpmを発生する。車両重量は2100kgと軽くはない。だが、モーターは瞬発力が鋭く、瞬時にパワーとトルクが盛り上がる。4リッターのガソリンエンジンと同等のトルクを秘めているから、目いっぱいアクセルを踏み込むとAMGラインが装着する20インチタイヤでも悲鳴を上げ、トルクステアも顔を覗かせた。

 その気になれば速い流れも無理なくリードすることができる。だが、性格はジェントルだ。加速中でもモーターの不快なノイズは上手に遮断され、驚くほど静かだった。

 新設計モーターを採用したことに加え、制御も緻密になっているのだろう。先にデビューしたEQAなどと比べても加速時や減速時の滑らかさが際立っている。


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