この記事をまとめると
■ラリーアートが今年のアジアクロスカントリーラリーに出走予定
■出走前のテストでマシンの耐久テストを実施した
■手応えは良好とのことで、11月の本番が楽しみだ
目指すは11月開催のアジアクロスカントリーラリー2022
三菱が「ラリーアートブランド」の復活を正式に発表して半年以上が経過。市場からのリアクションは順調なようで、アウトランダーPHEVやエクリプスクロスPHEVなどへ向けた専用パーツが人気だ。
しかし、ラリーアートと言えばやはりラリーだ。かつてのランサーエボリューションがWRCで大活躍したことを今でも鮮明に覚えているファンは多いだろう。
そんなラリーシーンに、その名門ワークス「ラリーアート」が帰ってくる。
三菱が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、6月27日、28日の2日間、タイ国内のオフロードコースでアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)2022年大会に出場予定の「トライトン」の耐久テストを実施した。結果は各項目でどれも良好とのことで、さらに細かい部分のブラッシュアップを行い、今年11月の本番に臨むという。
テスト当日は、本番を想定したコース設定をし、車両側には高負荷の耐久テストを実施。主に車体とエンジンの信頼性・耐久性を確認したとのこと。
かつてダカールラリーでステアリングを握り大活躍した、「チーム三菱ラリーアート」の総監督である増岡 浩氏は以下のように述べた。
「トライトンは実績のある堅牢なシャシーフレーム構造でありながら優れたハンドリング性能を持ち合わせており、市販車の素性を生かした必要最低限の軽量化を施し本戦に投入します。終始期待通りのパフォーマンスを発揮、2日間のテスト走行で800キロ以上を走破し本番に向けて確かな手応えを感じています」
とのことだ。
先述したAXCRは、東南アジア特有の大自然の中、約1週間、総走行距離2000km前後で競われる過酷なクロスカントリーラリーで、例年8月に開催されていたが、新型コロナウイルスの影響により2020年と2021年は中止となっていた。今回の開催はじつに3年ぶりとなる。
本年は11月21日(月)~26日(土)に延期され、タイ東北部のブリラムからカンボジア北西部の世界遺産であるアンコールワットを舞台とした小変更を加え運営されることとなる。
名門ワークスの実戦での活躍に注目だ。