なぜか購入の決め手に欠ける残念さ! いいクルマでも「売れない」わずかに惜しい国産車4選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■コンセプトはいいが決め手に欠ける惜しいクルマを紹介

■生産終了を間近に控えているモデルが多い

■新車で楽しむ最後のチャンスとなる場合、値引き交渉するのも手だ

パッとしないけど中身はとってもいいクルマたち

 クルマの出来、あるいはキャラクター、使い勝手は抜群なのに、意外に購入の決め手に欠ける、本来の商品力の高さに対して、惜しく感じられるクルマがある。

 たとえば、ホンダ・シャトル。2022年内に生産が終了するとアナウンスされている、5ナンバーサイズの今や希少な本格コンパクトステーションワゴン。ちょっとクルマに詳しい人なら「シャトルって先代フィットのワゴン版でしょ」と、メカニズム的にネガティブな印象を持つかもしれないが、一方で、現行フィットより先代のほうがカタチは良かったという声もある(もっと言えば、先々代がベストデザインか!?)。

 先代フィットのラゲッジルームを拡大し、ホンダならではの低床パッケージによって、世界のワゴンのなかでもっとも低い部類のラゲッジフロアを備えているから、荷物の出し入れ、ペットの乗降は楽々そのもの。走ってもフィットならではの爽快感、安心感、そしてハイブリッドモデルの燃費の良さが際立つ、後席も広々な使い勝手自在のワゴンなのである。

 が、日本では国産ワゴン需要が激減。「ロッキー、ライズのようなコンパクトクロスオーバーモデルのほうが今っぽい」、ホンダのラインアップで言えば、「似たような使い方ができるコンパクトミニバン、フリード(の3列目席格納状態)、2列シートのフリード+があるじゃないか」、ということになってしまう空気がある。

 とはいえ、5ナンバーサイズにして後席、ラゲッジルームともに広く、立体駐車場にも入り、純正アクセサリーも充実したワゴンはもはや希少。新車で手に入れたいなら、年内、早目に行動をおこしたい。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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