この記事をまとめると
■日本では世界的に見てもトップクラスにメルセデス・ベンツが売れている
■SUVの人気が高いことも後押ししてGクラスの受注を止めるほど日本では需要が高い
■軍用車がルーツであるが、現行モデルは別物となっている
Gクラスはなぜ売れるのか
セレブ系からワル系まで、今でも幅広い層に人気があるメルセデス・ベンツGクラス。インポーターのウェブサイトによれば、新車は現在在庫が限られており、購入できない場合もあるとのこと。
ロシアによるウクライナ侵攻、その前から問題だった半導体不足なども影響しているのだろうが、根強い支持を裏付けるエピソードでもある。
ではなぜGクラスが人気なのか。個人的にはメルセデス・ベンツであることと軍用車として使われたこと、この2点に尽きると思っている。
日本でのメルセデス・ベンツ人気は世界的に突出している。2021年に新規登録されたこのブランドの乗用車は5万1678台と、BMWの1.4倍、アウディの2.3倍だ。でも同じ年のワールドワイドでの販売台数は209万3476台で、BMWを50万台近く下まわっており、アウディとの差は約40万台にすぎない。
昔から高級車の代表として、お医者さんなどに重用されていたことに加えて、日本人特有の長いものに巻かれる傾向も関係しているのだろう。
かつてに比べれば減っているとはいえ、純輸入乗用車に占めるドイツ車のシェアが圧倒的である理由のひとつも、他人と同じ行動をして満足する、この性格が関係していると思っている。