この記事をまとめると
■いまコインパーキングは多くの場所に設置されている
■利用料金は場所によってまちまちだ
■料金の設定方法や運営方法について解説する
高くても止めさせる工夫をしている場合も
今やお馴染みの存在、コインパーキング。ちょっとした短い時間止めるだけでなく、最近は上限ありの打ち切り料金が設定されていることも多く、ドライバーの強い味方だ。ただ気になるのは料金に差があることで、ほぼ同じ場所でも少しずつ異なっている。
その場所の土地代が反映されているからだが、10分100円というようにわかりやすい場合だけでなく、25分200円のように中途半端な表示のこともある。この場合はドライバーが瞬間的に計算できないようにしていて、高くても止めさせるようにする工夫だったりする。
そもそもコインパーキングはどのような仕組みのビジネスなのだろうか。まず大きく分かれるのが土地の問題で、大手の場合、多くは借り上げで賃料保証だったりする。そのほかに利用料金からの収益に合わせて支払われるものもあるが、安定した収入を売りにしたほうが用地の面でも有利なので借り上げのほうが多い。基本的にはアパート経営はもちろん、月極駐車場よりも儲かるとされているため、増加している。また設備があまり要らないので、マンションを建てるまで遊ばせておくのももったいないというのも増えている理由のひとつだ。
細かいことだが、設備も中古があるのでそれを使えば開業費用も抑えられる。ちなみに現在、コインパーキングは至るところにあることから、中古も豊富に流通している。となると、完全個人でやることも可能ではある。設置してくれる業者にお願いすれば施工してくれ、駐車ひとコマで10万円ぐらいで、看板も同様。精算機は50万円ぐらいなので、資金はそれほどかからない。
さらに初期コストかけたくなければたまに見かける、ロック板なしのタイプにするのも手だ。カメラで記録することで逃げてもわかるようにしているのだが、もっと簡単なものもある。砂利の敷地にロープで枠を作って、精算機をひとつだけ置いて、1日1000円だから精算したらあとはご自由に、というタイプなら、費用はほぼかからない。気になる、勝手に止められたり、逃げてしまうというのは、日本人は真面目だからか、ほとんどないという。
平らに整地してあるならすぐに始められるし、やめるのも簡単。駐車需要の判断をしっかりとすればまったく売り上げがないということはほぼない手堅いビジネスだけに、もし土地が余っていたらトライしてみてはいかがだろうか。わさわざ購入してまではたぶん儲からないのであしからずだ。