メンテ不足が即重大事故に繋がる「最重要パーツ」! 見落とし厳禁のクルマのブレーキの代表的な不具合9つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ブレーキはタイヤと並ぶクルマの最重要部品

■メンテナンスを怠ると不具合が生じて大変危険

■ブレーキ関係の代表的な不具合と対処法について解説する

ブレーキはクルマの最重要部品

 タイヤと並んでクルマの最重要部品であるブレーキ。負担も大きく、パッド、ローター、フルード、ホースなどすべてが消耗品で構成されているので、定期的なメンテナンスを怠ると不具合が生じて怖いことに……。

 そんなブレーキ関係の代表的な不具合とその原因、対処方法をまとめてみよう。

ペダルの踏みごたえが弱い・利きが悪い

 クルマのブレーキシステムは油圧式で、その油圧の要=ブレーキフルードは湿気の影響を受けやすい。ブレーキフルードが劣化すると湿気を吸いやすくなり、フルードに水分を含むようになると沸点が下がって、ブレーキの温度が上昇したとき、フルードが沸騰し、気泡が生じてブレーキペダルを踏んでも踏力が気泡で吸収され伝わらなくなり、ブレーキが利かなくなってしまう。これがいわゆるベーパーロック現象。軽度のものなら、エア抜き作業を行なうだけで解消するが、ブレーキフルードが変色するほど劣化している場合は、ブレーキフルードの交換が必要。交換は2年に一度がひとつの目安。

ブレーキを踏むとブレーキペダルやハンドルが振動

 ブレーキペダルを踏んだときにジャダーを感じる原因は、ローターの歪み、波打ち、偏摩耗が考えられる。ローターの厚みに余裕があれば、表面を研磨することで解消するが、摩耗限度に近ければ新品に交換。一般的にフロントディスクは新品からマイナス2ミリまで。リヤはマイナス1ミリで交換時期。

ブレーキの固着

 ブレーキを長年使い続けていると、キャリパー内のピストンが固着し、パッドの戻りが悪くなることがある。酷くなるとブレーキを引きずったまま走ることになるのでオーバーホールが必要。分解しきれいに清掃してグリスアップすればまた元どおり使える。

ピストンシールの破れ

 ブレーキ周辺はつねに高温にさらされるので熱害による劣化が目立つ。

 ブレーキキャリパーのピストンシールも熱によって固くなっていき、やがて破れてしまうので定期的な交換が必要。車検ごとにチェックして、問題があればオーバーホールを依頼しよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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