構図を変えるとクルマの見え方が変わる
スマートフォンが普及したことでより写真撮影は身近に、そして手軽になった。クルマ好きは愛車を撮る機会が増えると同時に、どうせ撮るなら上手く撮りたいと思うことだろう。そこで今回は自動車のプロカメラマンが伝授する、スマホでも格好良くクルマを撮る方法を不定期連載で紹介する。
①構図その1
構図を変えるだけでクルマの見え方も変わるため写真において一番重要といえる。自動車の場合でいわゆるド定番の写真は7:3と呼ばれる「シチサン」構図だ。
ボディサイドを7割に対してフロントを3割写すことでクルマ全体を伝えることが出来る。そこから右に移動すると6:4構図になる。こちらも雑誌などでよく見かける。
ボディサイドのラインを強調したい場合は8:2の比率で撮影することをオススメする。しかし、好みや被写体が一番かっこ良いと思うポイントがあるため、時間があるときはクルマのまわりを1周回って見ると別の見え方が見つかる場合もある。
②構図その2 配置
上記のことを踏まえながら撮影をしていくときに、一般的にやりがちな配置が被写体を真ん中にした日の丸カット。少しだけ下の隙間が気になります。例えば、クルマはデザイン的に台形になっているため、機構的にも重いものは下側にあります。写真下を空けるのはバランス的に悪い。
そこで下側と車両進行方向反対側それぞれのスペースを埋めていくことによりバランスが良くなる。画角目一杯でも少しだけ進行方向側にスペースを作ると息苦しさが解消される。
③ステアリングを切る
写真を撮るときにアクセントを付けるだけで印象が変わるようにステアリングを切った方が動きが加わります。ハンドルを切らないと駐車車両を撮影したように見えてしまいます。少しのアクセントで雰囲気が変わるので次に撮影をするときの参考になれば幸いです。