クルマにも上座・下座がある! ドアの開閉やエアコンにも注意が必要な自動車のビジネスマナー (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマに関するビジネスマナーを解説

■座席には上座・下座がある

■移動中の車内で気を付けるべきことも存在

クルマの座席にも上座・下座がある

 4月から新社会人としての毎日をスタートした皆さん、アルバイトや派遣などで新しい職場に配属された皆さん。まだまだ覚えることがいっぱいで、大変な思いをしているかもしれませんね。社用車で外回りをしたり、接待でゴルフなどに行ったりする際には、クルマに関するビジネスマナーもしっかり覚えて実践してほしいところです。

 まずは、上司やお客さまがいる場合に、どの席に座っていただくべきか。じつはクルマの座席にも、上座・下座のマナーがあります。これは、運転手がいる場合と、いない場合(自分や上司が運転する場合)、また女性がいる場合で変わってきます。

 5人乗りのクルマで、運転手がいる場合。これは後席の運転席側がいちばん上席になります。2番目が後席の助手席側。3番目が後席の中央。そして4番目が助手席です。タクシーもこれが当てはまります。ミニバンなど3列目シートがある6人〜8人乗りの場合には、3列目シートの助手席側がもっとも下席です。

 運転手がいない場合は、上司やお客さまが運転する場合には、自分は助手席に座りましょう。自分が運転する場合には、お客さまに後席の運転席側、上司に後席の助手席側をすすめるといいでしょう。ただし、どの場合でも、女性が乗車する場合には後席中央に座らせることは控え、ほかの席を案内します。後席中央は足元に出っ張りがあり、足を開くことになってしまうからだと言われています。段差のないクルマなら、それほど気にすることはないでしょう。

 次に、ドアの開け閉めです。上司やお客さまをご案内する場合は、助手席側のドアを左手で開け、そのまま左手でドアを固定したまま、右手で「どうぞ」とご案内します。しっかりと座席に座ったことを確認したら、「お閉めします」と声をかけ、ドアに挟まるようなものがないかどうかをチェックしてから、丁寧にドアを閉めましょう。一度、10cm程度のところで止めてから、優しく押し込むように閉めると上品です。

 そして降りる際には、左側のドアの横に立ってドアを開け、押さえながら降車を待ちます。自分が運転している時には、足もとがフラットなところなど、降りやすい場所を確認してクルマを停めるのもマナーです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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