この記事をまとめると
■ミシュランの最新スポーツタイヤ「パイロットスポーツ5」に試乗した
■ロードーゴーイングタイヤとしてハンドリングとウエット性能をバランス
■ウエット路面でもインフォメーションが確実に伝わってきて安心度が非常に高い
ミシュラン最新スポーツタイヤ「パイロットスポーツ5」を試す
ミシュランが世界的な視点で見ても高性能タイヤであることに疑いはない。レースでの勝利がそれを証明している。それは勝ち星だけではなく、レースの内容を見ても明らかだ。世界の主要タイヤメーカーを敵に回すコンペティションカテゴリー勝ち星を積み重ねている。それがミシュランブランドを高みに押し上げているのだ。
サーキットでのノウハウを注ぎ込んだロードタイヤのジャンルでも評価は高い。走り派の憧れでもある「パイロットスポーツ4S」などは、グリップとハンドリングを高次元でバランスさせたタイヤとして名高い。世界の高性能プレミアムモデルがパイロットスポーツ4SをOEM採用していることがその証拠であろう。
今回デビューしたのは、”4S”の流れをくむ「パイロットスポーツ5」である。孤高の存在であるパイロットスポーツ4Sを優しく整えたパイロットスポーツ4」の後継モデルという位置づけだ。
限界ギリギリを彷徨うグリップ性能を追い求めてはおらず、むしろしなやかなハンドリングが魅力である。ウエット性能の熟成にも力が込められている。つまり、ロードゴーイングタイヤとして高度にバランスしているのだ。
適合するのは、走りの性能自慢のツーリングモデルから、ハイパワーモデルまで守備範囲は広い。今回はカローラツーリングに履かせてみたところ、ベストマッチングを披露した。ウエットハンドリンング路での軽快なステップが際立っていた。