この記事をまとめると
■コロナウイルスの蔓延はタクシー業界に多大な悪影響を与えた
■これをきっかけにタクシー業界を去ったドライバーも少なくない
■状況が回復しつつある今、発生している新たな問題について解説する
コロナ禍以前よりも高収入を得られるケースも
本校執筆中はまん延防止等重点措置(まん防)が出されている自治体の多くが、措置期間の延長を行うものとされている。
しかし、そうはいっても一般的な市民生活では飲食店への営業自粛要請が出されているぐらいで、大きな行動自粛要請は行われていない。
本格的な経済活動の再開とまではいっていないものの、街には人が戻りつつあるが、さすがに夜の盛り場などはまだまだ寂しい。そんななか、タクシーも稼働台数もコロナ禍前に比べれば少ないものの、1台当たりの営収(営業収入)はコロナ禍前以上になることもあるといった話も聞いている。「しかし、すべての事業者が調子いいというわけではありません。なかなかいまの“波”に乗れない事業者もあるようです」とは事情通。
前述したように、街に人が溢れているといっても、それは個人レベルの話。まん防が解除されない地域では企業接待など、業務での飲食や社員同士での飲食の自粛要請をする企業はまだまだ多く、夜の街を寂しくさせている。当然、かつてはタクシーにとって“ゴールデンタイム”とも呼ばれた、深夜割増時間帯(料金)のロング(長距離利用)客などは、なかなか期待できない。