この記事をまとめると
■大型車の左後輪の脱落事故が最近問題になっている
■冬タイヤへの交換が行われる11〜2月ごろが多い
■乗用車でも起こりうるために原因と対策を伝える
左後輪は日本の道路事情だと負荷がかかりやすい
最近話題になっているのが、大型車のホイール脱落。以前はハブが破断した事故が話題になっていたが、最近のはホイールのナット部分から取れているようだ。外れるとコロコロと転がって、歩行者にもぶつかるという重大事故になっているのは大きな問題である。
大型車で頻発しているのは、いろいろとあって、すでに各所で原因は詳細に説明されているのでここでは簡単にまとめておくと、まず発生する箇所は左の後輪で、これは左折するときに移動量が極端に少なくなってストレスがかかるから。さらに右折時は外側に来るのでいいと思いきや、右折はスピードが出ることもあって、外側の車輪、つまり左後輪への荷重が増えがち。
そして構造的な問題として、ナットを左に回すと締まる逆ネジにすることで回転方向に対して緩みにくくしていたのが、グローバル化ということで一般的な正ネジに変更されることで緩みやすくなったというのもある。冬場になって頻発しているのはスタッドレスに交換したからで、国土交通省のデータを見ても、履き替え時期の11月から2月が多い。ただ気になるのは、年々発生件数は増加している点で、理由は不明とのこと。