この記事をまとめると
■欲しいクルマのディーラーが自宅の近くにない場合、購入しても大丈夫なのか
■このような場合、遠隔地に済むユーザーに対してどこまでのアフターサービスが行われるかに注目すべき
■手厚さはディーラーの経営方針によるところが大きい
サービスの手厚さはディーラーの経営方針による
このクルマが欲しい、と思っても、自宅の近くにディーラーがない。さて、どうしようか?
トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ、スバル、ダイハツ、三菱など、日系の主要メーカーならば、仮に人里離れた中山間地域に住んでいても、少なくとも数十キロ半径内にはディーラー、または販売に関する協力店があるはずだ。それが輸入車となると、モノによっては自宅がある周辺に販売店がない場合もあるだろう。
そんな時はどうしたら良いのか? 有名メーカーならば、新車補償もしっかりしているから、自宅から遠く離れたところで購入しても大丈夫なのだろうか?
注目するべきは、ディーラーが、遠隔地に済むユーザーに対して、どこまでのアフターサービスをやるのかである。ディーラーの経営方針によるところが大きい。
これはけっして、輸入車に限った話ではなく、日本車の場合でも同じことだ。根底にあるのは、「製販分離(せいはんぶんり)」だ。端的に、製造と販売がわかれているという意味であり、これが自動車産業界の実態である。
クルマが世に出るプロセスは、メーカーがクルマという商品や製品を企画し、開発し、部品メーカーに各種部品を発注し、そして製造拠点でボディ、溶接、塗装、エンジンなどの組付けを行う。
完成車を、メーカーがディーラーに卸売り販売する。ディーラーから見れば、メーカーから仕入れたクルマをユーザーに販売する。大手の自動車販売会社の経営者らは「メーカーのお客は我々ディーラーだ」という表現を使う。