この記事をまとめると
■夫か欲しいクルマに妻が同意してくれないというケースは少なくない
■考えられる原因はおもに3つ
■同意を得るためのコツを解説する
直前まで購入の意思を隠すのは逆効果!
クルマ購入の決定権は奥様が握っている、と言われて久しいですね。ディーラーのセールススタッフからも、ご主人は買う気マンマンだったのに、最後の最後で契約の際に奥様にダメと言われて破談になった、なんて話を聞くことも珍しくありません。
なぜ、ダメと言われてしまうのでしょうか?
原因は大きく3つあると考えられます。まず男性は、クルマに限らず「欲しいもの」ができた時に、それをあまり周囲には言わず、ひとりの世界に没頭して勝手に盛り上がる傾向があります。狙った獲物を他人に横取りされないように、隠しておくような感じは古代人の頃から受け継ぐのDNAなのでしょうか。なので奥様からすると、お金を出す段階になっていきなり「欲しい」と言われて寝耳に水。数百円のモノならまだしも、数百万円のモノを突然買うなんて、到底OKできるわけがありませんよね。それでとっさに、NOと突っぱねてしまうということもあると思います。奥様としては、考える時間が欲しいのです。もしくは、ご主人がどれほどの気持ちで欲しいのか、本当に欲しいのか一時の気の迷いなのかを見極める時間が欲しい、というのが本音なのです。
2つめの原因は、クルマという家族全員に関わるものを買うというのに、自分の好みだけで選んでるなコイツ、と感じる時にも、首を縦に振るわけにはいきません。もうすぐ子供が増えるというのに2ドアのクルマが欲しいと言ったり、奥様が運転するのは狭い街中が多いのに、大きなクルマが欲しいと言ったり。「私や子供たちには、そのクルマを買ったらどんないいことがあるんですか?」というところを聞いてからじゃないと、OKは出せませんよね。
3つめは、やはり金銭的な問題です。男性は「もうすぐ今の愛車が車検だから」とか、「もうすぐ新型車が出るから」といった、クルマ主体でお金の損得を考えることが多いと思いますが、奥様は違います。子供が進学する時期、お盆の帰省や年末年始などのお金がかかる時期、七五三や成人式といった、家族のイベントを主体にお金の損得を考えます。
なので、たとえば子供が受験真っ最中で、合格したら多額の入学金がかかるって時に、「クルマ買い替えたいんだけど」なんて言われた日には、「は?」となるのも無理はありません。ただクルマ主体のお金の計算も大事なので、奥様にもわかるように、何がどれくらい損得に関わるのか、という具体的な金額を出して、知ってもらうのが先決です。
これらの原因を踏まえて、どう口説くか。これは長期戦の場合と、短期戦の場合で戦略を変えましょう。