この記事をまとめると
■最近はクルマのメーター表示は減っている
■それでも水温計、油温計を採用するクルマが存在する
■これらの存在意義について解説する
最近は水温計がないクルマも増えてきている
最近はメーターの表示もすっきりとしたものになってきたし、デザイン自体も凝ったものになっている。グラフィックメーターであれば、さまざまな表示が簡単に出せたりして、意外に進化が激しいものではある。
本来、各メーターはドライバーに運転に必要な情報を提供するために付いているのだが、最近は水温計がないクルマも増えてきて、警告灯が付くだけだ。また、油温計というのもその昔にはスポーツカーを中心にけっこう付いていた。ただ、どちらも今でも付いているクルマもあって、その差はなんなのだろうか?
まず水温計は、必要がなくなったからというのがやはり大きな理由で、万が一オーバーヒートになっても警告灯が点けば問題ないという判断だ。よく考えたら、水温計が付いていても、シビアに動くわけではなく、同じところを指したまま。問題がない証なのでいいが、オーバーヒートになるとあっという間にレッド部分に針が行ってしまうだけに、公道であれば針で示す必要はないのは事実。ある一定の水温以上になったら警告灯が点くようにしておけば危険は回避できるだろう。
ただ、ノーマルに近い状態でサーキットを走る可能性があるスポーツカーでは、冷却系に問題がなくても発熱量に応じて針は動くので、付いていたほうがいい。たとえばクールダウンが必要なのかを判断する目安になる。つまり、どんなクルマも警告灯にすればいいというわけではないと言える。