この記事をまとめると
■サーキットよりも一般道のほうが運転時に気にしなければならないことが多い
■一般道で安全確保のために役に立つのが「先を読む」ことだ
■「先を読む」ことを習慣化しておけば避けられるトラブルも多い
「先を読む」ことを習慣化すれば避けられる事故もある
運転する時はさまざまな注意義務がある。道路歩行者や自転車の視認、道路表示や交通標識の確認、自車の走行速度確認やバックミラー、側方確認など、それこそきりがないほどに。
レーシングドライバーとしては、サーキットを走るより一般道を運転するほうがよほど怖く慎重になる。サーキット走行は絶対速度は高いものの、対向車もいなければ歩行者が飛びしてくる心配もない。交差点や信号も無く、コース上ならどんなラインで走ることも自由で自分の判断であらゆることに対処できる。
しかし、一般道ではそうはいかない。それだけに神経は常に全方位に配り、情報処理の多さに脳も神経も疲れる。
すべてに優先されるのは安全第一で、安全確保のために何が重要かを状況に応じて判断し実践していかなくてはならないのだ。そこで役に立つのが「先を読む」という行為だ。
たとえば高速道路を走行しているとしよう。前後に他車が走行していなく、見通しのいい直線道路ならなるべく遠くに視線を向けておけば、路面の状況変化や標識・表示を早期に視認しておける。
だが、交通量が多くなると先読みがし辛くなってくる。結果として直前を走るクルマのテールに視線が集中してしまうことが多くなっていないだろうか。
プロドライバーはどんな状況でも「先を読む」努力を怠らない。時速100kmで走行していれば1秒で27.7mも進んでいる。前車との車間を十分に取っていないときに急ブレーキを踏まれたら追突してしまうだろう。ETCのゲートなどがトラブルで開かずに追突してしまう事故が多発する背景には「先読み」の習慣が身に付いていないことも一因となっている。
「先読み」とは、前車のさらに前方に視線を向け、はるか先の状況に注意を払うことだ。一定の間隔で走行しているなら2〜3台前方の車両の走りに注意を向ける。そのクルマのブレーキランプが点灯したら自分もすぐにブレーキペダルに足を乗せ換えるくらいに。
道路上に何か落ちていたら3〜4台先の車両が避ける動作を見せる。それを確認したら速度を落とし、落下物などに備えるよう道路左右の状況や空きスペースなども確認するのだ。