修復歴アリになる? 査定はマイナス? ヤレた見た目を一気に若返らせるクルマの「オールペン」の疑問の真相! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマのボディを全塗装しなおすことをオールペンという

■塗装のヤレがなくなり新品同様の見た目を取り戻すことが可能

■だがオールペンをすると売却時の査定が下がるという噂があるので真相を探った

色の変更はナシや修復歴アリになるなどの噂を考える!

 愛車を大事に扱って、定期的な洗車を欠かさなくても、ボディの塗装面は紫外線や酸性雨、風や埃、鳥の糞などの影響で、やがてツヤがなくなり色があせてくる宿命にある。

 使っているうちに小傷もついてくるし、もっと大きなキズや凹みができてしまった場合、それをきっかけにオールペンしてリフレッシュしようと思う人もいるだろう。しかし、オールペンをすると売却時の査定価格が下がるという噂も……。

 そこで、オールペンと査定額の関係を調べてみた。

疑問1 オールペンをすると、修復歴アリになる?

 まず気になる噂といえばこれ。オールペンをしたクルマは事故車扱い=修復歴アリになるという説。結論からすると、オールペンをしても修復歴には該当しない。

 ルーフ、ピラー、フロア、ホイルハウス、クロスメンバーなど、主な骨格部品を交換した場合は修復歴アリ、外板については交換してあったとしても修復歴にはカウントしないというルールがあるからだ((財)日本自動車査定協会)。

 というわけで、塗装を塗り替えただけなら修復歴には無関係で、小傷をデントリペアしたり、パテで修復したり、バンパーやフェンダーを交換したとしても、骨格部分さえ無事なら、事故車扱いにはならない。

疑問2 色を塗り替えるのはマイナス?

 同じオールペンでも、新車時と同じ色で塗り替えるのはOKだが、別の色に塗り替えるのはマイナス査定という話もあるが、ボンネットやトランクの裏、ドアの内側など、外から見えない部分まできれいに塗装されていれば、オールペンしたときの色によって評価が変わることは基本的にはない。

 ただし、個性的な色に塗ってしまうと好悪が分かれるので、買い手がつきにくいと判断され、査定が下がる可能性は大いにある。オールペンにかかわらず人気色かどうかが、査定には影響がある。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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