この記事をまとめると
■昔からさまざまなクルマで前後対称のようなデザインで登場していた
■工業デザイナーの巨匠が関わっているケースもある
■輸入車にとくに多い
どっちが前後かわからない!? でもそれがオシャレだった
クルマにとってデザインというのは重要な要素だ。極端なことを言うと、走りがそこそこでもデザインが良かったために売れた例もあったりする。デザインには型はないので、アイディア次第で無限大なのだが、ひとつのパターンとしてあるのが、パッと見、前後が似ているクルマだ。今回はそんなユニークなクルマを取り上げてみよう。
1)スズキ・キャリイ(4代目)
1969年に発売された4代目キャリイは、かの巨匠ジウジアーロがデザインしたもの。それゆえ、高いレベルで前後対称というシルエットで、ユニークさでは群を抜いている。
2)フィアット・ムルティプラ(初代)
ムルティプラと聞くと、奇抜なデザインと、横3列シートなどを採用していた2代目を思い浮かべるかもしれないが、初代はさらにユニーク。コンパクトながら3列シートを採用しつつ、しかもRR駆動だった。
それもあって、どっちが前か後ろかわからないようなデザインだった。
3)トヨタ WiLL Vi
異業種プロジェクトであるWiLLのトヨタ第1弾となったのが、2001年に登場したこちら。かぼちゃの馬車をモチーフにしたというだけに、ボンネットとトランクが同じような形をしているのが特徴だ。
4)ダイハツ・コペン
現行である2代目は小さいながらもスポーツカー然としたスタイル。一方、2002年に登場した初代は前後ほぼ対象の鏡餅っぽい形が印象的だった。