この記事をまとめると
■中古車にはワンオーナー車という表記がなされているものがあり重宝される
■だがワンオーナーだからといって程度のいいクルマとは限らない
■指標のひとつとして見て実際の個体を判断する目が重要
ワンオーナーだからいいとは限らない
中古車のスペックを見ていると出てくるのが、ワンオーナーという表記。意味としては、文字どおり、新車を購入した人がそのまま乗り続けていたということで、歴代のオーナーはひとりしかいないということになる。響きとしても素敵な表示で、そのぶん、価格も高かったりするのだが、実際にこだわるべきものなのだろうか?
まず大前提としては、ワンオーナーのメリットはなにかを考えてみると、意外にパッと思いつくものはない。要は歴代オーナーが「ひとり=程度がいい」とは限らないからだ。先代オーナーが雑に扱っている可能性も大いにあったりするし、もちろんその逆もある。結局、中古車は一物一価、実際の程度を見て、確認して判断するのがいい。
ただ、新車で販売して、メンテなども同じところで行っていて、さらに手放すときにそこで買い取ったという場合はワンオーナーというのはかなり有利になる。いわゆる素性の知れた個体だ。同じようでも、最後に買い取り専門店に流れてしまえば、素性はよくわかなくなってしまう。また最近のクルマであれば、不具合も出にくいので、クリーニングしたり、メンテをすればワンオーナーでも複数オーナーでも問題はなくなるのも事実だ。