ひと目でわかる「普通じゃない」感! JGTC&スーパーGTを走った「風変わりすぎる」マシンたち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■インパクト抜群な変わり種が日本のレースシーンでは活躍していた

■市販化されていないマシンもレースに出場

■ルール上はオリジナルマシンも参戦可能なので、今後ニューマシンが登場するかもしれない

マニアックすぎて誰も知らない? 異色すぎるGTマシンたち

 日本最大級の人気を誇るスーパーGTには、前身のJGTC時代から個性的なマシンがエントリー。プライベーターチームがちょっと風変わりなマシンを投入していた。

 なかでも衝撃的なマシンが、2000年のJGTC第2戦・富士でGT500クラスにデビューした「RGSミラージュGT1」だと言えるだろう。名前だけを見れば三菱のコンパクト車をイメージしがちだが、同モデルはランボルギーニ・カウンタックのレプリカを製造・販売していたイギリスのコンストラクター「ミラージュ・レプリカズ」が開発したマシンで、カウンタックのレプリカとして人気のスーパーカーを再現。搭載されたエンジンはオリジナルのV型12気筒ではなく、シボレー製のV型8気筒ユニットで、アメリカンなサウンドを響かせていた。

 もともとはイギリスGT選手権のために開発されたマシンだったが、レギュレーションが変更されたことから、活躍の場を求めて日本に上陸。ディランタ・マラガムワが率いるチームスリランカがGT500クラスに参戦したほか、2003年には仕様変更の末、GT300クラスに参戦していた。残念ながら、RGSミラージュGT1はJGTCにおいて目立った成績を残すことはなかったが、そのスタイリングで多くのファンを魅了していた。

 また、憧れのスーパーカーという点では1994年のJGTC第3戦・富士に登場した「ランチア037ラリー」も印象的なマシンにほかならない。ご存知のとおり、同マシンは2100ccの直列4気筒スーパージャージャー付きエンジンを搭載したMRモデルで、グループB仕様車がWRCで活躍していた。

 JGTCに同マシンを投入したのはロッソ・コンペティションで、JGTC規定に合わせて仕様変更を実施していたが、ギヤ比はラリー仕様のクロスギアレシオで、ロングストレートを持つ富士では苦戦を強いられていた。残念ながらランチア037ラリーのJGTC参戦は継続的な活動ではなく、スポット参戦に終わったが、レースファンだけでなく、ラリーファンやクルマの愛好家にも注目を集める一台となった。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

愛車
スバル・フォレスター
趣味
登山
好きな有名人
石田ゆり子

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