この記事をまとめると
■新型フェアレディZの型式は「Z35」ではなく先代の「Z34」を踏襲している
■型式指定を受けると多額のコストを要するので、あえて「Z34」を名乗った
■フルモデルチェンジでも変更内容が同一型式の範囲に収まっていれば変更の必要はない
じつはマイナーチェンジなのかとクルマ好きの間で話題!
新型フェアレディZが披露され、クルマ好きのユーザーから大いに注目されている。
この中で話題になっているのが型式だ。国土交通省による型式は、先代型が「Z34」だから新型は「Z35」になりそうだが、実際は「Z34」を踏襲するという。型式が変更されないのであれば、フルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジなのか? と話題になっている。
そこで日産に尋ねると以下のように返答された。「新型フェアレディZの型式は、先代型のZ34を踏襲する。それでも構成部品の80%は刷新され、型式は先代型と同じでも、フルモデルチェンジと呼べる内容になる」。
これはつまり、型式を変えられるのに、敢えて変えなかったということだ。背景にはコスト低減がある。新たに型式を届け出て型式指定を受けると、多額のコストを要するので、先代型をそのまま使うことにしたというわけだ。
新型フェアレディZのプラットフォームは先代型と共通で、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値も2550mmで等しい。先代型のエンジンはV型6気筒3.7リッターのVQ37VHR型、新型はV型6気筒3リッターツインターボのVR30DDTT型といった違いはあるが、基本部分の作りは共通だ。