ガラスの下に溜まった雪の重みでワイパーが落ちるのを防ぐ
降雪地域はもちろん、この季節は首都圏、大阪などの都市部でも降雪に見舞われることがある。2016年には東京で54年ぶりとなる11月の降雪が観測された。
そんな降雪予報が出ると、街なかで見かけるのがワイパーを立てているクルマ。「雪のときはワイパーを立てる」というのは多くの人がどこからか聞いて実行しているが、その理由については知らないという人もいるだろう
理由その①:雪の重みでワイパー本体が落ちるのを防ぐ
わずかな雪なら関係ないが、積雪が数センチ観測されるようなとき、フロントガラスに着雪し、写真のようにガラスの下部に落ちてきて溜まってしまう。
このとき、雪がワイパーブレードに乗っかるような状態で、ワイパーアームにかなりの荷重がかかるのだ。このままワイパーを作動させると根元のナットが緩み、正常に作動しなくなることもある。
動かす前に雪を降ろすことも大事ですが、重みでアームごと落ちてしまうことがあるので、それを防ぐためにあらかじめワイパーをあげるというわけだ。
さらも忘れがちだが、リヤワイパーにも雪は積もる。フロントは金属製が多いものの、リヤは樹脂製がほとんどで、根元のナットも小さく重みに耐えにくい構造のものが多い。少しの雪でもアームがおちてしまうので、こちらも上げておこう。