この記事をまとめると
■トヨタ・ランドクルーザーは本格オフローダーの代表格
■“悪路最強”のイメージはあるものの、本当に他を圧倒するのだろうか
■5台のライバル車とスペックを比較して検証する
国産車のなかではダントツのスペック!
すでに納期が1年以上、いや、数年とも言われている300系の新型トヨタ・ランドクルーザー。世界中の過酷な道を走り、僻地などでも絶大なる信頼を得ている豪華なオフローダーだ。
あらゆる道を突き進むことができ、そして生きて帰ってこれるキング・オブ・クロカンとも呼ばれているほどだ。実際、その走破性はすざましく、電子デバイスを考慮しない基本性能として、アプローチアングル32度、デパーチャーアングル26度、ランプブレークオーバーアングル25度、最低地上高225mm、最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、そして最大渡河水深700mmを誇る。
ダカールラリーに25年以上も参戦し続けてきたフィードバックがもたらされているのは当然だろう。もちろん、ひとつひとつ書いていくとキリがない、”最強”の走破のための電子デバイスは世界一流、テンコ盛りなのである。
日本国内でそうした性能をフルに発揮しないと走破できないようなシーンはまずないと思えるが、豪雨の際の最大渡河水深性能は比較的現実的であり、日常、災害時の大きな安心につながることは間違いない。
国産車に、唯一無比の存在と言えるトヨタ・ランドクルーザーの直接的なライバルはいるはずもないのだが、悪路に強いSUVとして挙げられる以下の3台と比較してみると、少なくともスペック的に大きく上まわることがわかるだろう(主に公表されているスペックを記載)。
トヨタ・ランドクルーザープラド
アプローチアングル:31度
デパーチャーアングル:28度
ランプブレークオーバーアングル:22度
最低地上高:220mm
最大安定傾斜角:42度
登坂能力:42度
最大渡河水深:700mm
三菱アウトランダー(現行型)
アプローチアングル:19.5度
デパーチャーアングル:21.0度
ランプブレークオーバーアングル:16.5度
最低地上高:195mm
最大安定傾斜角:推定45度(※45度の坂を上るイベントがあった)
トヨタRAV4(アドベンチャーグレード)
アプローチアングル:18度(19インチタイヤ装着車)
デパーチャーアングル:20.5度
ランプブレークオーバーアングル:17.5度
最低地上高:200mm