この記事をまとめると
■新型が発表されたランドクルーザー300の納車待ちが4年を超えている
■もともとの少なく、さらに日本への割り当ても少ない中に注文が集中したのが原因
■転売対策として確認書への署名が実施され、下取り車の引き取りも不可
納期が延びているうえに生産台数も減らされる!?
8月2日に新型ランドクルーザー300(以下ランクル)が正式発売となった。ほぼ1カ月前に筆者のところに、「納車待ち4年」という情報が舞い込んできたのだが、その後販売現場がどうなっているのか複数のトヨタディーラーをまわると、まさに混乱していた。
最初に訪れたトヨタ系ディーラーAでは、「ネットニュースなどで、ランクルの納車が4年かかると聞いたのですが」と話をふると、「ああ、すでに5年が見えてきましたね」と冗談交じりに答えてくれた。さらに、「ランクルの場合は、どんなにお客様から多くの受注をいただいていても、月に1台ぐらいのペースで販売会社に配車されるだけです。各店舗ではありませんよ、各販売会社に月1台だけとなるようです」と説明してくれた。
続いて、トヨタ系ディーラーBを訪れる。担当してくれたセールスマンは時間に余裕がありそうなので、腰を据えて話を聞くことにした。まず納車待ちはすでに5年ほど見た方が良いとの話。そもそも、ランクルがなぜ4年や5年も納車に時間がかかるのかといえば、世界的に人気の高い車種であり、とくに中東地域など日本以外の地域における販売のボリュームが圧倒的に多い。そのため年間の日本向け割当生産台数が5000台というなかで、大量のバックオーダーを抱えてしまったというのが筆者の聞いた話。
ただセールスマンいわく、「じつは年間生産枠5000台と言われていますが、来年からは4000台に減らされるといった噂が流れています」と混乱ぶりを語ってくれた。そのようななか、アルファードでも、2020年4月まで専売だったトヨペット店への割り当て台数が多いので、ランクルもかつて専売だったトヨタ店への割り当てが多めになるのではないかとも語ってくれた。