ベテランメカニックの経験や勘では車検に落ちる時代! いま知っておきたい「エーミング」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■最近のクルマは自動ブレーキの装備義務化などハイテク化が進んでいる

■整備工場もそれに伴う設備の充実が求められる

■そうしたクルマは修理の際エーミングと呼ばれる電子装備の調整作業が必要となる

ハイテク化するクルマに整備工場も進化が求められる

 最近は自動ブレーキなどが標準装備化されていることから、整備の世界にもいろいろと変化が起こっている。まさに今が転換点なのだが、車検にしても点検にしても昔からの内容を踏襲する形でやってきたと言っていい。そこにきて、最近の安全装備を中心とした先進機能の普及だ。もちろん新車からそのままなにもせずでは、万が一のときに作動しなかったり、タイミングがおかしくなることもありうるので、対策が進んでいるというわけだ。

 そのため、整備工場に対しては自動車特定整備事業の認証が求められていて、有資格者の配置や整備スペースの確保、性能を認められたスキャンツールの用意などが求められている。実際、対応が大変で、費用もかかることから、町の整備工場の存亡にも関わっていることで、ディーラーや大手でないと生き残れないかもしれないところまで来ている。

 また、車検では車両からデータを呼び出すOBDと呼ばれるポートに専用の機器をつないでシステムの点検をすることが2021年10月からプレテストが開始され、2024年に本格運用の予定となっている。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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