SUVは意外にも新しいジャンル
今や多くのブランドがラインアップしていて、逆に手がけていないところを探すのが難しいほどメジャーになったSUV。しかし歴史を振り返ると、クルマのジャンルでは比較的新しいことがわかる。
生まれたのは1960年代のアメリカ。農業機械が本業のインターナショナルハーベスターが送り出したスカウトと、最近リバイバルモデルがアメリカで登場したフォード・ブロンコあたりがルーツと言われている。
そもそもユーティリティビークルとは貨物車の意味だが、以前からピックアップを遊びグルマとして乗っていた人もいた。そんな用途に合わせて短めの荷台にシェルを被せたスタイルを、スポーツユーティリティビークルという言葉で表現。略してSUVと呼ぶようになったのだ。
それ以前から、ジープやランドローバー、トヨタのランドクルーザー(ランクル)などは存在していた。これらはオフロード走行を念頭に開発されたことから、クロスカントリービークル(クロカン)と呼ぶことが多かった。この時点ではSUVとは別ジャンルだった。