あだ名が付くくらいインパクト抜群だった名車を振り返る
「ダルマ」セリカや「ケンメリ」スカイラインなど、かつてのクルマはニックネームで呼ばれることもあった。デザインが個性的だったことに加えて、クルマに夢中になっていた人が多かった証かもしれない。それは日本に限った話ではなく、海外でもニックネームを与えられるクルマはあった。
1)シトロエンDS
まずは現在のDSブランドの精神的ルーツでもある1955年デビューのシトロエンDS。こちらは「宇宙船」と呼ばれた。同じ年に日本で生まれたのが初代クラウンということを考えれば、いかに当時のカーデザインからかけ離れていたかがわかるだろう。
ハイドロニューマチック・サスペンションによる乗り心地もまた、地上を走っているとは思えなかった。
2)アバルト595
現在のアバルトのルーツとなる、1963年登場の先代アバルト595には、「小さな爆弾」という愛称が与えられた。ベースとなったフィアット500が499.5cc/17.5馬力だったのに対し、594ccから27馬力を発生。
高性能版の595SS、排気量を上げた695/695SSとともに、ツーリングカーレースの小排気量クラスで暴れ回ったのだった。