犯行にかかる時間はわずか5分!
常時録画のドライブレコーダーや防犯カメラが普及して、映像が記録されやすくなったことから、テレビやネットで紹介されることが多くなったのが車両盗難風景だ。ショッキングではあるが、これらの映像からいろいろなことがわかる。
まずは昔から言われるように、簡単にエンジンをかけて素早く去っていく。事前に何回か下見してアタリを付けておくことが多いので、準備は万端なのだろう。いなくなるまで5分ぐらいだ。
次にわかるのが大胆ということ。昔は通りに面していると目立つので避けると言われていて、実際に古い映像を見ると目出し帽と黒いジャージなどを身に付け、動作もコソコソとしていた。しかし現在は、通り沿いだろうが、街灯が照らしていても、さらには防犯カメラがどう見ても付いていると思われる場所でも平気で行う。
ではどうやって防げばいいのか? セキュリティなどとひと口に言っても簡単なものから、大掛かりで費用がけっこう必要なものまでいろいろとあるので、迷ってしまう人も多いのではないだろうか。ちなみに、高級車やスポーツカーだけでなく、部品でバラして売れば儲かりそうな実用車でも盗まれるし、仕事で使う道具を満載した軽バンも積んでいるものを下ろすのが面倒くさいようで、そのまま盗まれたりもする。
純正でもイモビが付いているから大丈夫という人がいるが、ないよりはあったほうがまし程度。リレーアタックやイモビカッターが大きな問題になっていることからわかるように、破るのは簡単だし、いずれにしても純正装備というのは、結局どの車両でもシステムが同じなので、予習しやすく、慣れてしまえばどんどんと盗めることになる。