この記事をまとめると
■トヨタ・アクアの新型が10年ぶりに登場
■ヤリスとのキャラ分けがしっかりとできている
■アクアは上級コンパクトという位置付け
ヤリスとのキャラ分けはしっかりとなされているようだ
トヨタの新型アクアが2021年7月19日にデビューする。すでに発売まで1カ月を切っているので、トヨタ系ディーラーでは活発な予約受注活動が展開されていることだろう。
そもそも「アクアには次期型はないのでは?」という声が目立っていた。2011年12月に現行アクアがデビューしているので、すでに10年目に入る“ご長寿”モデルであり、なかなか次期型に関する情報が伝わってこなかったからである。さらに、ヤリスにハイブリッド仕様がラインアップされており、キャラクターが被るので、次期型はやっぱりでないのではないかと思われていたが、いよいよ来月次期型が登場することとなった。
ここでは、新型アクアについて、いくつか詳細な情報を入手したので、改めてどんなクルマなのかを見ていこう。
情報によると、トヨタとしてはヤリスについては走りのイメージが強いモデルとして位置づけているようで、マツダMAZDA3(2ではないようだ)に近い存在としているようである。一方で次期アクアは、知的イメージとエモーショナルな動感の高いモデルとして位置づけ、ヤリスとの差別化をはかっているようだ。ちなみに“エモーショナル”は、「感情に動かされやすいさま。感情的」という意味になるらしい。確かに、あるセールスマンは「次期アクアはヤリスに比べると上級イメージが強くなるようだ」という話を聞いたことがある。
日本でもヴィッツ改め、ヤリスとして正式発売となったのは2020年2月。発売直後から販売現場では、“安っぽい”、“後席が狭い”などといったことで“売りにくいクルマ”という話もよく聞いた(その割には販売統計上ではよく売れているが、販売現場では統計ほど売れているという認識も薄い)。ハイブリッド専用でヤリスより上質感を持たせたとすれば、次期型アクアはヤリスとの“キャラ分けはできている”と考えていいだろう。
次期アクアのパッケージ&デザインの特徴としては、“ちょうどいいサイズ感”、 “エモーショナルなエクステリアデザイン”、 “上質でクラスレスなインテリア”、 “三角窓の拡大などによる広い運転視界”となるようだ。
エクステリアでは、ヘッドライトがフルLED化されており、最上級のZには、Bi-Beam LEDヘッドライトを標準装備(G、Xにメーカーオプション/G、X、Bは2灯式LEDヘッドライトが標準装備される)。またグリル外周部のモール加飾を設定。ZとGには上質感を高めるベールゴールド加飾が採用されている。リヤコンビネーションランプは、サイドにも回り込ませることで存在感を強めている。
全長はそのままに(ヤリス比+110mm)ホイールベースを延長し(現行比+50mm)、後席居住空間にゆとりを持たせている。現行型では不満のあった積載空間では、バックドアの開口を75mmプラスして800mmとしている。
※写真は現行型