エンブレムにはアウディの歴史が詰まっていた!
■ライバルに負けないSUVラインアップをそろえる
セダンやクーペ、TTやR8などのスポーツカーなど多彩なモデルをそろえるアウディ。そんな車種ラインアップのなかで近年、人気を集めるのがSUVシリーズです。
コンパクトサイズのモデルからハイパフォーマンスモデル、ラグジュアリーモデルなど幅広い車種展開を進めるアウディのSUVシリーズを紹介していきましょう。
■エンブレムから紐解くアウディの歴史
といいつつ、まずはアウディの歴史を遡りましょう。
アウディのエンブレムは「フォーシルバーリングス」と呼ばれる4つのリングが重なるデザインであることは御存知の通り。
この4つリングを紐解くと、アウディの歴史を学ぶことができます。
そもそもアウディは1899年に設立されたホルヒ社がその前身あたります。
メルセデス・ベンツに在籍していた“アウディの父”とも呼ばれるアウグスト・ホルヒ博士が起こしたホルヒ社ですが、博士自身は1909年に経営陣との確執により同社を退任。
新たにアウグスト・ホルヒ・アウトモービルヴェルケ社を設立しますが、ホルヒ社と名前が似ていることで使用不可となり、社名を新たに名付けました。
そう、新たな社名ことアウディだったのです。
その後、1929年に巻き起こった世界恐慌をきかっけに1932年には「DKW」、「ホルヒ」、「ヴェンダラー」3社と企業連合体『アウトウニオン』を結成。4社それぞれが得意とする分野をもちよりフルラインアップメーカーとして展開するようになりました。
4つのリングはこの4社を示すものなのです。
そのアウトウニオンは1969年に世界初のロータリーエンジン搭載車を発表した「NSU」と合併。そして1985年に社名をアウディに変更しました。
アウディは1980年代にクアトロシステムを搭載したラリーカーで一世を風靡。
オフロードはもちろん、4WDはオンロードでも優位性を持つ駆動システムであることを示したことや、90年代以降、垢抜けたデザインを採用したことで徐々にプレミアムメーカーへと変貌を遂げていきました。
2008年に世界販売で100万台を突破したアウディ。現在では、メルセデス・ベンツやBMWとともに技術力や都会的デザインを備えたプレミアムブランド御三家として認知される独メーカーになっています。
■アウディのSUV「Qシリーズ」
ドイツ御三家と呼ばれるメルセデス・ベンツ、BMWと同様、多彩なラインアップを誇るアウディのSUV。Qシリーズと名付けられたSUVは、セダンシリーズとリンクして、数字が増すごとにセグメントが上がっていきます。
Qシリーズは2005年に発表されたQ7を皮切りに、Q5、Q3とラインアップを拡充。
現在はQ2からQ8まで5車種を用意しています。
また、セダンやクーペと同様、スポーティー仕様の「RS」もQ3&Q3スポーツバック、Q8に設定しているのも特徴といえるでしょう。