細すぎない限りは本数も太さも性能とは無関係
いわゆるテールパイプの太さと性能の関係だが、サイレンサーよりエンジン側の、メインパイプより細くない限り、円形だろうが楕円だろうが、1本出しだろうが2本出しだろうが、性能とは無関係といっていい。マフラーの性能=排気効率だとすれば、重要なのは、メインパイプのパイプ径とその曲げ方。そしてサイレンサーの構造だ。
エンジンのパワーアップを計るには、吸入空気量を増やすのが重要で、吸入空気量を増やすためには、排気ガスをスムースに排出するのがポイント。したがって、マフラーのパイプの取り回しは、できるだけストレートに近い形で曲線は緩やかなほうが、排気ガスの抜けはよくなる。
またサイレンサー内の構造も、純正マフラーに多い、隔壁構造(仕切り板を設け、排気ガスをサイレンサー内のいくつかの小部屋を通過させることで、膨張や圧力波の干渉を繰り返し消音させる)よりも、吸音材を多用したストレート構造の方が、パワー的には有利になる。