ディスプレイ画面にLINEや電話の相手が表示されてしまうことも
これからのクルマに不可欠なのが、コネクテッド機能だ。クルマが外、インターネットとつながり、ドアのアンロック、ロック、開いたウインドウを閉める操作、エアコンの事前作動などのリモート遠隔操作、自宅のスマホでの遠隔目的地設定、自動地図更新、車内Wi-Fi、最新曲のダウンロード、アプリセンターとの連携、オペレーターサービス、SOSコール……など、便利この上なし。
もちろんそれらは、車載通信機(DCMなどと呼ばれている)あっての機能で、まさにクルマが走るスマホ、タブレット化しているわけで、走る通信機器になっているというわけだ。
ただし、便利すぎるゆえに、状況によっては困った事態に陥ることもある。たとえば、新型ホンダ・ヴェゼルに搭載されている、スマホがキーの代わりになるHondaデジタルキーは、通信機能としてソフトバンクの回線を使っているのだが、もし、リモコンキー本体をうっかり持ち忘れ、スマホだけ持っている場合に、電波が届かない場所ではドアが開けられない……なんていうケースもありうるのだ。
最新コネクテッド機能を備えたクルマのディスプレイには多彩な情報が表示され、LINEや電話の相手の名前も表示される。スマホを操作しなくてもLINEの内容を確認でき、電話の通話が可能になるのだが、1人で乗っているときならともかく、彼女や奥さんと乗っていて、別の女性からのLINE、電話を自動で受ければ、トラブルの原因になりかねない。
その機能を助手席の誰かが知っていればなおさらで、「なんで今だけその機能を使っていないの?」と怪しまれたりするかも(汗)。そのあたりの回避策は、危機管理として肝に銘じておきたい(心当たりのある人のみですが)。