納車はすでに来年! 新型ヴェゼルの「最上級グレード」が想定外の人気となったワケ (1/2ページ)

コロナ禍の影響で最上級グレードが想定外に売れてしまった!?

 2月18日にワールドプレミアされた、新型ホンダ・ヴェゼルの正式発売日4月23日が近づいてきた。当然ながら、正式発売日までの間には予約受注活動が行われているので、その様子を見にホンダカーズ店に出かけてみた。

 販売現場で話を聞くと、確かに積極的な予約受注活動が展開されているようで、すでに長期の納期遅延も発生していたが、それがハンパではないレベルとなっていた。

 ガソリンエンジン搭載車はモノグレードとなるのだが、HEV(ハイブリッド)仕様は3グレード構成となっている。そのなかの最上級グレードであるPLaYの納期遅延が際立って長期化しており、4月上旬に話を聞いた時点で、すでに2022年1月以降という状況。話をさらに聞くと、メーカーとしては、とくにHEVでは中間グレードとなるZの生産比率を高め、量販グレードとして位置づけたようなのだが、予想外にPLaYに受注が集中してしまったそうだ。

 しかし、PLaYの生産比率がそもそもそれほど多くなかったため、越年という想定外の納期遅延を招いてしまっているようである。ライバルとされているトヨタ・ヤリスクロスでは、現状でオーダーをかけても、納車は10月になるとされている。納期遅延ではいきなりライバルであるヤリスクロスをぶっちぎったことになってしまった。

 Zは中間グレードとはいえ、装備内容が充実しておりメーカーがこのZをイチ押しにしようとしたのは自然の流れ。ともにHEVでFF(AWDもあり)となるZとPLaYの価格差はPLaYが約40万円高。トヨタのディスプレイオーディオのような、ホンダ コネクト ディスプレイがPLaYのみ標準装備となっている(これにはカーナビ機能が標準採用されている)。さらに専用内外装やシートの採用、そしてパノラマルーフと呼ぶグラスルーフも標準装備で329.8万円(PLaY/FF)だ。


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