人間のため毎日毎日クラッシュ三昧! 1体ウン千万円のダミー人形の「プロフィール」とは (1/2ページ)

体格は175センチ・80キロが基準!

 衝突実験でよく目にする、ダミー人形。運転席などに置かれて、衝突の瞬間、グラグラとゆらいでいる人形だが、もちろん生身の人間ではテストできないので、身代わりとしてとても重要な役割を担っている。また、シミュレーションでのテストも増えてきたとはいえ、今でも各メーカーや各試験機関により、ダミー人形を使用したテストが行なわれている。ちなみにシミュレーションでは元になるデータが必要だが、それらはダミー人形で測られたものなので、アナログでのテストは重要なのだ。

 そこで思うのが、ダミー人形はどこで売っていて、価格はいくらぐらいなのか。さらに姿や形は人によって異なるが、基準はあるかなど、疑問はいろいろと出てくる。見た目はベージュ色のただの人形だけになおさらだ。

 今まで、衝突試験を取材したり、展示会に出品しているメーカーに聞いてきたが、そもそもの発祥はアメリカで、それゆえ、今でも輸入品がほとんど。最近やっと日本メーカーも参入してきたようだが、それでも数はとても少ない。アメリカで多いのは昔から軍事用に試験を行なっていたからで、ダミー人形の歴史も長いという。そのため体格は大きめで、175センチ&80キロが基準となるようだ。

 ただ、これだけでは、さまざまなシチュエーションに対応できず、女性や高齢者を模したものもあるし、ボルボは独自に妊婦のダミー人形を作っているほど。さらに成長が著しい幼児や子供のものは、かなり細かくそれぞれの体格が用意されている。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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