あまりに走っていないクルマはリスクが大きい!
中古車を買う場合、走行距離が少ないほうがありがたい。また新車で買ったとしても、走行がドンドンとかさむよりは、あまり走らないほうが好調が長く続く気はする。ただし、これはすべてのクルマに言えるわけではない。
人間が寝たままなら長生きするかというと、そんなわけはなく、適度に運動したりストレスがあったほうが長生きするのと一緒だ。要は年式に対して、適正な距離(1年1万kmぐらい)で走っているかが重要となってくる。
1990年代を中心としたネオヒストリック系の中古店を取材すると、走行距離数百kmのクルマが出てきたという話をよく聞く。一見すると、新車が現代にタイムスリップしてきた〜! なんて気になるけど、じつは一概にはそうともいえない。エンジンは毎週掛けて、近所一周も欠かしてませんでした、というのなら別だが、結局は放置されていただけで、「起こすのが大変」とスタッフはみんな口を揃えていう。
このようなのは極端な例としても、ごくたまにしか乗らないのは、じつはクルマにとっていいこととは必ずしもいえない。まずゴム類は走らないでも劣化していく。また各部に使われている油脂類も同様だ。使わないでも自然に酸化する。