この記事をまとめると
■インタークーラーはタービンで加圧された空気を冷やすシステム
■温度が上がると気体は膨張するため冷やしてより多くの酸素をシリンダー内に取り込む目的
■温度が上がって点火前に燃焼が始まることを防ぐ役目もある
吸気温度を下げて同じ圧力でもより多くの酸素を燃焼室に入れる役割
ターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給器で加圧された空気は、温度が高くなってしまいます。その空気をエンジンに入る前に冷やさないと、加圧した効果が半減してしまいます。
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そこで、吸気温度を下げてパワーを確保することが必要になるんですね。。その役目をするのがインタークーラーです。一般的な構造でいえば、過給器とエンジンの間に配置されることになります。
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少し前に、吸気温度が30℃違うと約12%もパワーが違ってくる、というお話しをしました。過給器から出てきた空気はフルブーストでは150℃〜200℃くらいにまで、温度が上がっています。例えば外気温が20℃で、それが150℃にまで上昇したとすると、体積は約1.5倍にも膨張しています。
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その時のブースト圧が0.5barだった場合、空気密度は同じになるので、つまり過給してもしなくても同じ体積だと酸素の量は同じになってしまうのです。実際のパワーはエンジンの充填効率が違うので過給したほうが高くなりますが、しかしこれでは過給した意味が半減してしまいます。
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