装備を充実させつつも価格を抑えたエントリーモデルも用意
ボルボ・カー・ジャパンは、ミドルクラスステーションワゴン「V60」の装備を一部変更しつつ、全グレードのパワートレインを48Vハイブリッド仕様としたことで、全車電動化した。メーカー希望小売価格(税込み)は499万円〜799万円。
これまでのT5は、48Vマイルドハイブリッドを搭載したB5に変更。同時にエントリーグレードとして同じく48Vマイルドハイブリッドを搭載するB4を設定した。また、新たにプラグインハイブリッドである「リチャージ・プラグインハイブリッドT6」を追加。これにより全グレードで電動化したことになる。
B4ならびにB5に搭載する48Vハイブリッドパワートレインは、ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電。48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助行うハイブリッドシステムを搭載する。
組み合わせるエンジンは、約90%が新設計となっている新世代パワートレイン「Drive-E」の第3世代となる2L直4ターボ。シリンダー表面の処理を改良するなど摩擦低減を図りつつ、気筒休止システムを採用して2気筒での走行も可能に。これらの技術により、燃費を向上させている。
新たに追加されたプラグインハイブリッドモデル「リチャージ・プラグインハイブリッドT6 AWD」は、中大型車向けプラットフォームSPAのプラグインハイブリッドモデルとなる。253馬力/350N・mを発揮する2L直4ターボ+スーパーチャージャーエンジンに、240N・mを発揮する電気モーターをリヤに搭載している。通常のハイブリッドモードからモーター駆動のみのピュアモードなど、状況に応じて最適な走行モードを選択可能だ。なお、電気モーターのみでは48.2km走行できるという。また、エンジンとモーターの両方をフルに稼働させ、最大限のパフォーマンスを発揮させるパワーモードも用意される。
エントリーグレードとなるB4モメンタムは、キーレスエントリー、運転席8ウェイパワーシート、パワーテールゲートなどを標準装備しながら、マイルドハイブリッド仕様で499万円という魅力的な価格設定となっている。また、プラグインハイブリッド仕様にもエントリーグレードとなるインスクリプション・エクスプレッションを設定。115万円も価格を抑えた魅力的なグレードとなっている。
また、B5にはスポーティなR-Designも用意。スポーツサスペンションで洗練された走りを堪能でき、グロッシーブラック仕上げのアクセントや18インチ専用アルミホイールを装着。インテリアも専用のオープングリッドテキスタイル&ファインナッパレザー・コンビネーション・スポーツシートや本革&シルクメタル・スポーツステアリングホイールなどを装備する。
そのほか、PM2.5センサー、車内自動換気機能付きCleanZoneアドバンストエアクオリティシステムを採用。車内から微粒子物質を除去し、快適な空間が提供されるというもの。PM2.5は最大95%を車外へ排出可能だ。
安全装備も充実している。新たに180km/hの最高速度制限機能とケアキーを導入。全車最高速度は180km/hに制限されるほか、ケアキーを使用してエンジンを始動すれば、より低い任意の速度制限を設けることも可能だ。初心者や高齢者などがドライブする際にピッタリの機能である。そのほかにも、対向車対応機能、歩行者・サイクリスト検知機能、右折時対向車検知機能などを備えたシティ・セーフティ(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)を採用。充実の安全装備でドライバーや同乗者を守ってくれる。
V60シリーズの希望小売価格(税込み)は下記の通り。
B4モメンタム 499万円
B5インスクリプション 624万円
B5 R-Design 624万円
【リチャージ・プラグインハイブリッド】
T6 AWDインスクリプション・エクスプレッション 684万円
T6 AWDインスクリプション 799万円