「あおり」は論外だけど「後ろ」にも気遣いは重要! 後続車を「イラつかせる」運転8選 (1/2ページ)

緊急事態ではないときのブレーキの多用はNG

 運転には本性が出るとよく言われます。確かに、運転が上手な人というのは、スピードを出す人のことでも、カーブを速く曲がる人のことでもないんです。ちゃんと周囲のクルマに配慮して、自分だけでなくみんなが気持ちよく走れるように運転する人のこと。それができず、マイペースな運転をしている人は、周囲が何かしらの迷惑をこうむっている場合があります。車線変更をした際に相手にブレーキを踏ませていたり、高速道路の右車線を遅く走って流れをせき止めていたり。

 そんな運転は、自分の後ろを走るドライバーをイライラさせ、あおり運転などのトラブルの原因になりかねません。そこで今回は、あなたが後ろのドライバーに嫌な思いをさせていないか、8つのポイントでチェックしてみてほしいと思います。

1)緊急事態以外での急ブレーキ

 1つ目は、緊急事態でもないのに急ブレーキを踏むこと。よそ見をしていたりボーッとしていたり、前走車のブレーキランプ点灯や信号が変わったことなどに気づくのが遅れ、急ブレーキを踏むような人は、後続車にとってはそのたびにヒヤリとさせられ、迷惑です。

 赤信号なのにギリギリまでアクセルを踏み続け、急ブレーキで止まるような人も、後続車を驚かせてしまいます。こういう人は、そもそも車間距離を詰めて運転していることも多いので、しっかりと車間距離をとり、前方をよく見て、スムースなブレーキをするように心がけましょう。

2)直線で頻繁にブレーキ

 2つ目は、前走車がちょっと減速しただけでもブレーキを踏むなど、なんでもない直線なのに頻繁にブレーキを踏むことです。これも車線変更が短い人に多いのですが、通常はアクセルペダルをゆるめる程度の減速で済むところを、毎回ブレーキを踏まれていては、後続車はそのたびに「なんだなんだ?」と不安になり、迷惑です。アクセルペダルはスイッチではありません。微妙な踏み加減でなめらかな加速・減速がコントロールできるように練習し、車間距離をしっかりとって走りましょう。

3)極端に遅い速度で走り続ける

 3つ目は、交通の流れについていかず、極端に遅い速度で走って後続車をせき止めること。もちろん、病人や怪我人を乗せているなど、事情がある場合は仕方ありませんが、そうでないのに、たとえば片側二車線の幹線道路の右車線を20〜30km/hで走り続けるなど、明らかに流れをせき止めて走るのは後続車をイライラさせます。もし何か事情があってゆっくり走る場合は、なるべく左車線を走りましょう。

4)急な車線変更

 4つ目は、急な車線変更をすること。ウインカーも出さずに入ってくるなんて言語道断ですが、1回点滅くらいで急に前に車線変更してくるクルマも大迷惑です。後続車はそのせいで急ブレーキを踏むことになり、その後ろ、そのまた後ろのドライバーまでブレーキが連鎖して、1人の勝手な運転のせいで渋滞の原因になることもあります。

 車線変更をする際は、まず十分なスペースがあることを確認し、ウインカーを出して後続車のドライバーが「入ってくるな」と心づもりができるくらい、数秒間の余裕を持ったり、もしアイコンタクトできる状況なら手を挙げて合図したり、ちゃんと双方が安心してから入るようにするといいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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