【試乗】唯一のディーゼルミニバン! アウトドア派最強の三菱デリカD:5 (1/2ページ)

4リッター級ガソリンエンジンと同等のトルクでグイグイ加速

 愛車の三菱アウトランダーPHEVを点検に出したら、代車は久し振りのデリカD:5。聞けば発売から9年経つものの、ミニバン唯一のディーゼル&本格的な性能を持つ4WDということで、いまだに根強い人気なのだという。

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 どれどれ、とコクピットに座りエンジン掛けたら「おお!」。オトコらしいエンジンじゃありませんか! ひと世代前のディーゼルよりずっと静かになったものの、やはり硬派です。大きな違いはまったく臭わないこと。ポスト新長期規制をクリアしたディーゼルの排気ガス、ガソリン車と同じなのだ。
Dレンジをセレクトして走り出したら、アクセル開けた時にもディーゼル特有の音を出す。お世辞にだって「静かですね〜」といえないけれど、スポーツモデルのエンジンが静かだったら物足りないのと同じく、オトコっぽい雰囲気のクルマならディーゼルの音も個性になる。

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 少なくとも私は積極的に「いいね!」と思う。長距離走行するときなど、ディーゼル特有の「ど〜っ」っていう低音の響きが心地よい。ディーゼルに乗ったことのあるヒトなら、皆さん理解して頂けるんじゃなかろうか。
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 一方、走りは最新のクリーンディーゼルと比べたって負けておらず。エンジンはコモンレール式2.2ℓ直4ディーゼルターボに6速ATを組み合わせている。1500〜2750rpmまでの間、360N・mと4ℓ級のガソリン車に匹敵するトルクを出すため、けっこうチカラ強い! 1900㎏のボディを苦もなく走らせるほど。

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 加えてATは6速なので、効率よく車速を乗せていく。100㎞/h巡航だって回転数低い。もちろん1990年代のディーゼルより圧倒的に早くて快適だ。燃費は街なかで9〜10㎞/ℓ。高速巡航だと12〜13㎞/ℓ走る。
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4WDシステムは先代アウトランダーと同じ電子制御式の4WDを採用する。標準状態の『4WDオート』だとスタート時やスリップ時、或いは高速走行などの走行状態を感知し後輪に適切な駆動力を伝えるオンデマンド4WD(必要なときだけ4WD)である。

 室内のセレクトダイヤルを操作することにより、後輪への駆動力を遮断し燃費に優れた軽快な走りができる『2WD』と、後輪への駆動力を高めることで雪道や悪路走行時に力強い走行ができる『4WDロック』を選ぶこともできる。
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インテリアは道具感覚に溢れる(写真はROADEST D‒Power package)。助手席側にはデリカのロゴが入る。

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室内空間は、3列目までヘッドクリアランスたっぷり。2列目はベンチシートの8人乗りとキャプテンシートの7人乗り仕様をラインアップしている。つまり、ミニバンなのにSUVと同じタフさを持つワケ。

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アウトドアスポーツや、状況の悪い雪道を走るなら、やはりデリカD:5は頼もしい。

  


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