レギュラーは混合だがハイオクは独自の特色があるとされていた
クルマの燃料として一番身近なガソリン。特定のブランドにこだわったり、行きつけのガソリンスタンドが決まっている人も多いだろうが、「ガソリンスタンドで販売されているガソリンや軽油・灯油にはJISや品質確保法で定められた規格があり、各石油会社はその規格に合った製品を作っています。“ハイオクガソリンを除き”基本的な性能に関わる部分の成分は各メーカーで同じなので、品質には大きな差がありません」というのが石油業界団体の公式見解で、少なくともレギュラーガソリンに関しては、ブランドごとの品質の差はない。
これまでも、レギュラーガソリンは自社の製油所や貯蔵タンクのない地域で、他社製品を買い取って自社製品として販売する「バーター出荷」(混合出荷)は日常的に行われていることが公になっている。
一方、ハイオクガソリンに関しては、各石油会社がそれぞれ独自に添加剤を工夫し、プレミアムガソリンにふさわしい特色を売り物にしてきた。
メーカーごとに見ていくと
ENEOSハイオク(オクタン価99.5)=清浄剤の配合によりエンジンをクリーンに保ち、排出ガスの発生を抑える
出光スーパーゼアス=エンジン清浄剤によるエンジン吸気系のキープクリーン効果があり。レギュラーガソリンと比較して最大2.7%の燃費向上
Shell V-Power(オクタン価未公表)=F1のフェラーリチームとのテクニカルパートナーシップを強調。エンジン内部における汚れ(付着物)を洗浄し、吸気バルブなどの重要なエンジンパーツを汚れや錆から保護する
といった具合だ。