マツダは「色も造形の一部」と考える
自動車メーカーは、それぞれ自社を象徴するイメージカラーを持っているケースが少なくない。
国産車でいえば、マツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」。マツダの初の量産型乗用車であるマツダR360から赤のボディカラーを採用し、初代ファミリアやFFファミリア(5代目)、コスモ(2代目)、ユーノスロードスター、RX-8やMPV(2代目)なども、初期のイメージカラーは赤で、3代目アテンザ以降は、マツダ2、マツダ3、マツダ6、CX-3、CX-30、CX-5、CX-8とすべてソウルレッドがイメージカラー。マツダのカラーデザイン担当者によると、「色も造形の一部と考え、クルマづくりへの情熱を表現する色として『赤」を選んだ」とのこと。
またスバルの「WRブルー」も有名。WRCに参戦していた、スバルのワークスチームが初代レガシィの頃から、ブルーがベースの「555カラー」で走っていて、市販車にも、2代目インプレッサから「WRブルー」という名称のボディカラーがラインアップされ、WRXからサンバーまで、スバルのイメージカラーとして定着している。
しかし、ルーツをたどると、もともとはスバルのエンブレム、「六連星(むつらぼし)」のベースがブルー。スバルとは、六連星とも呼ばれるおうし座の中にあるプレアデス星団のことで、夜空に輝く六つの星を表したエンブレムの、夜空の部分をブルーで表現しており、ここからスバルのコーポレートカラーは、ブルーになったといわれている。