大家族や友人と出かける人にもオススメなモデルが存在!
ひとりでも、家族や友人たちと一緒でも、乗るクルマは広いほうがいい。のんびりとくつろげたり、休憩や着替えなどいろんなことができるスペースが欲しい、と考える人が増えたように感じます。スライドドアのクルマが人気なのも、そうした室内の広さがあることがひとつの要因なんですね。
ただ、室内は広い方がいいけど、クルマのボディサイズがあんまり大きいのは困る、という人も多いものです。日本の住宅地や都市部は狭く入り組んだ道が大半だし、駐車場も狭いので、取り回しが悪いクルマは敬遠されがち。ということは、多くの人たちが求める理想的なクルマとは、運転しやすさと室内の広さを両立しているクルマ、ということかもしれません。そこで今回は、5ナンバー規格に収まるコンパクトカーと軽自動車に絞って、小さくても室内広々なクルマのベスト5をご紹介したいと思います。
1)スズキ・ソリオ
まず1台目は、2列シート5人乗りで両側スライドドアを持つタイプのなかで、もっとも広い室内を誇るのは、スズキ・ソリオ。ライバルのダイハツ・トール/トヨタ・ルーミー、タンク/スバル・ジャスティのほうがトータルの販売台数は多いのですが、室内の天井の高さはソリオが1360mm、トールが1355mmとわずかにソリオが高く、後席スペースなどの余裕にも関わる室内長を比べると、ソリオ2515mm、トール2180mmとソリオの圧勝です。
室内は広いだけでなく、スズキらしいたっぷりの収納スペースや、簡単な操作で後席が倒せてフルフラットになるラゲッジなど、使いやすさも抜群。エンジンも1.2リッターNAと1.2リッターマイルドハイブリッド、1.2リッターハイブリッドなので、パワーと低燃費が両立していて、とても軽やかに走ることができます。三菱のデリカD:2はこのソリオのブランド違いなので、同じメリットがありますよ。
2)ホンダ・フリード
2台目は、3列シート6〜7人乗りで両側スライドドアを持つ5ナンバー車でもっとも広い室内を誇る、ホンダ・フリード。もちろんガチライバルはトヨタ・シエンタとなるわけなんですが、天井の高さはフリード1275〜1285mm、シエンタ1280mmと拮抗しているものの、室内長ではフリード3045mm、シエンタ2535mmとフリードの圧勝。だからフリードは、3列目シートまでしっかりと大人が座ることが可能なんですね。多人数で乗ることが多い大家族や、友人と出かけることが多い人たちに、フリードはとても快適だと思います。
シートアレンジは3列目が左右に跳ね上げ格納となるので、ちょっと力は必要ですが、ホンダならではの低床技術を最大限に生かしたフラットな低いフロアで、重い荷物や自転車などもスムーズに積めるのが嬉しいところです。また、フリードには2列シート5人乗り仕様があり、室内長だけ見ると3045mmと先ほどのソリオよりも広くなります。とくに、5人乗車時の荷室容量がアップしますので、キャンプなどでたくさんの荷物を積みたいという人は、チェックしてみてくださいね。