クルマの「遅さ」は簡単に解消できる! お手軽なのに「効果抜群」のパーツ交換と対策 (1/2ページ)

荷物を降ろすだけでも走りは変わる

 慣れというのは怖いもので、乗り始めた頃は「けっこうパワフル」「速い」と満足していた愛車も、いつの間にか「もう少しパンチが欲しい……」とパワーに物足りなさを感じることはよくあること。そうしたパワー不足感を埋めるには、何から手をつければいいのか。

 いろいろなチューニングプランが考えられるが、まずは車内からいらない荷物を降ろすことからはじめてみてはどうだろうか。いらない荷物を降ろす、つまり軽量化ということ。運動というのは慣性との戦いそのものなので、クルマが少しでも軽くなれば、加速、減速、コーナリングの三要素ともプラスになる。

 トランクの中の洗車用具やスポーツ用品、使わない工具、アウトドアグッズなどを降ろすだけでも5kgぐらいは軽くなるはず。フロアマットだって降ろせば1枚/1kgぐらいは軽くなる。

 その他、純正のアルミホイールはけっこう重たいものもあるので、アフターの軽量ホイールに交換すれば、1本で3kgぐらい軽くすることも可能だし、いまのクルマはバッテリーも重く、純正バッテリーが10kg以上もあるクルマも珍しくはないので、軽量小型のリチウムイオンバッテリーにすればバッテリーだけで10kg以上の軽量化も!

 シートも純正は重たいので、樹脂製のフルバケットにすれば一脚でマイナス3kgぐらい。ドレスアップを兼ねて、前後のバンパーやボンネット、トランクなどをFRPにすれば、一点で3~5 kgぐらい軽くできる(純正がアルミボンネットならほぼ無意味)。しかもバンパーやボンネットは、ボディの先端部分なので、数字以上に軽量化の効果が大きい。

 こうした積み重ねで、たとえば車重1300kg、200馬力のクルマで、50kgの軽量化に成功したとすると、パワーウエイトレシオでいえば、約10馬力のパワーアップに相当する。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報