イマドキは電動なだけじゃ足りない! プラスαの機能が便利すぎる「スライドドア車」5選 (1/2ページ)

リーズナブルな軽自動車にも子育て期に嬉しい上級装備を搭載!

 子育てするなら、電動スライドドアのあるクルマがいちばん! というのは多くのパパ・ママが口を揃えて言うことですよね。生まれた直後からチャイルドシートに乗せることが義務づけられているので、ヒンジドアよりもスライドドアのほうが狭い場所でも広い開口部が取れて、乗せたり降ろしたりが断然ラク。少し大きくなって子供が自分で乗り降りするようになると、今度はドアをバーンと隣りのクルマにぶつけられたり、風で急に閉まって手を挟まれたり、といったトラブルも、スライドドアなら避けられます。

 子供を抱っこしたままでも乗り降りしやすく、わざわざリヤにまわって荷物を積むのが面倒なときでも、スライドドアならサッと積み込めますね。そんな、子育ての大変さをさりげなくサポートしてくれるのが、電動スライドドア車なのです。

 ただし、ミニバンだけでなくコンパクトカーや軽自動車にまでスライドドア車が増えてきた今、その使い勝手の良さにも優劣が生まれています。便利だと思ったけど、閉まり切るまで待たないとロックできなかったり、せっかく電動なのにいちいちドアハンドルを握って引かないと開け閉めできないなど、プチストレスになるスライドドア車もあるので、今回はそんな心配のない、秀逸な電動スライドドアを持つクルマをご紹介したいと思います。

1)日産ルークス

 まずは、購入後の維持費がリーズナブルなので子育て期に助かる軽自動車から、フルモデルチェンジしたばかりの日産ルークス。大きなポイントは、ホンダN-BOXの640mmというスライドドア開口幅を超えてきた、650mmの大開口幅です。ママが子供を連れて買い物に行ったら、子供がグズって自分で歩いてくれない……というのはよくあるシーン。仕方なく、片手で子供を抱っこしてもう片方には買い物袋を2つさげて駐車場までやっとのことで戻ってきた、なんてときに、開口部が広いスライドドアはそのまま車内に乗り込みやすいのです。

 また、小学生はランドセルを背負ったままでも、引っかかることなく乗り降りできたり、小さなストレスをなくしてくれるのがルークスの電動スライドドア。ほかにも、オーテックのオプションですが、ドアに連動してステップが自動で出てきて、階段のように乗り降りを助けてくれる「オートステップ」もあるので、自分で乗り降りするようになった子供や、お年寄りにも優しいですね。このオートステップと同時には装備できませんが、足の動作だけでスライドドアを開閉できる「ハンズフリーオートスライドドア」も設定されています。

2)ダイハツ・タント

 次にもう1台、軽自動車からは子育て世代に絶大な人気を誇る、ダイハツ・タントの電動スライドドア。なんといっても、タントの代名詞とも言えるミラクルオープンドアは、スライドドアと助手席ドアの間の柱をなくして、両方開けると1490mmもの超大開口幅になるのが大きな魅力。子供と手をつないだままでも乗り降りできるし、ベビーカーを広げたままサッと積むことだって可能。オプションの「ミラクルオートステップ」をつければ、電動スライドドアの開閉と連動して長いステップが出現・格納します。

 さらに、あらかじめ設定しておけば、キーを持った状態でドアに近寄るだけで、何もしなくてもスライドドアが開く「ウェルカムオープン機能」や、スライドドアが閉まり切るまで待たなくても、予約ボタンを押しておけばそのまま車両を離れても勝手にドアロックしてくれる「タッチ&ゴーロック機能」が超便利。この2つは軽自動車初の機能です。主婦の間では、最近は家事でも料理でも「時短」がキーワードとして喜ばれているので、そんな時短装備があるタントの電動スライドドアは、さすが子育て世代の味方ですね。ちなみにこの2つの機能は、高級ミニバンのアルファードに搭載されている上級装備です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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