この記事をまとめると
■人とは被らないクルマに乗りたいという人は少なくないだろう
■人気のない中古車は価格も下がるため、一石二鳥だ
■今回は不人気ゆえに手頃だが、じつは魅力的な2000年代のクルマを紹介する
クルマの出来はバツグンで過剰なほどのハイクオリティなものも
クルマ好きにとって「人とは被らないクルマに乗りたい」というのもクルマを選ぶ際の理由になり得る要素の1つである。しかし「ただ被らなければいい」というものでもなく、クルマには何らかの魅力も必要だ。そんなクルマは2000年代の中古車には珍しくなく、それでいて中古車価格はリーズナブルなことも多い。今回はそんな国産車をピックアップしてみよう。
1)スズキ・スプラッシュ
(2008年から2014年、中古車価格10万円から)
スプラッシュは現在のトヨタ・パッソ&ダイハツ・ブーン、日産マーチと同じ車格となる「小さい部類のコンパクトカー」で、ハンガリーで生産された輸入車だった。ヨーロッパ生まれということもあり硬質に回るエンジンやシッカリとした足まわり、硬めのシートなど長距離ドライブやハイスピードにも対応する通好みのコンパクトカーに仕上がっていた。
その割に価格も初期モデルで約124万円と内容を考えれば安く、文句なかったのだが、車格が若干上のスイフトも近い価格だったのがいけなかったのか、販売は振るわず。しかし今スプラッシュに乗っていたらクルマ好きから「クルマのセンスがある人だなあ」と思われるのは確実だ。
2)ホンダ・アコード
(8代目モデル、2008年から2013年、中古車価格30万円から)
ホンダの大黒柱の1台であるアコードの日本仕様は8代目モデルで一気に大きくなった。しかし8代目アコードの日本仕様は大味になりがちなアメリカ向けの量販モデルではなく、トヨタのレクサスに相当するプレミアムブランドのアキュラで販売されるTSXを日本向けとしたものだった。
そのため価格は300万円台ながら、当時のレクサスを凌駕するほどの「過剰なくらいのハイクオリティ」を備えていた。そんなクルマがセダンなら30万円台から買えるというのはじつにリーズナブルで、中古車価格はセダンより若干高いけどアクティブに見えるステーションワゴンのツアラーと迷うのも面白い。