満タン後の追加給油は禁止事項として掲げられている
セルフのガソリンスタンドで、オートストップ機能により自動的に給油が止まったにもかかわらず、継ぎ足し給油をする人が少なからずいるが、セルフのスタンドでは、「満タン自動停止後の追加給油」と「少量給油」を明確に禁止事項として掲げている(少量給油がNGなのは、少ない流量で給油した場合は、給油が自動停止しない場合があるため)。
その一番の理由は、いずれも吹きこぼれの原因になるため。ガソリンが吹きこぼれると、ボディの塗装も傷めるし、後始末も大変。なにより引火の危険があるので、「満タン自動停止後の追加給油禁止」と「少量給油の禁止」がルール化されているのだ。
消防庁危険物保安室の「給油取扱所1万施設あたりの給油中における火災事故発生割合」の平成27年のデータを見ても、フルサービススタンドは0.0件だったのに対し、セルフスタンドは2.1件と火災発生割合が明らかに高い。
このため、平成19年には危険物の規制に関する規則を改正し、給油ノズルは、静電気を有効に除去することができる構造とすることに加え、給油中に吹きこぼれたガソリンが顧客に飛散しない措置を講ずること等が規定されたほど。